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【ダンスポ】No.42終刊号 カーニバル演劇【野戦攻城】本日終演

2014年06月13日 06時00分00秒 | ★第一篇 断トツに面白いダンスポ

№42 【断トツに面白いダンスポ】終刊号
■カーニバル演劇【野戦攻城】本日終演
(ダンボール新聞社 2013-07-20 03:32:34

本日2013年7月20日(土)20時でもって参議院選挙の選挙運動期間が終了します。ダンボール新聞社がネット選挙期間中に配信してきた【断トツに面白いダンスポ】の創刊号からこの終刊号までの全記事。これらは本日20時をもってすべて削除致します。そして更に【断トツに面白いダンスポ】は本日をもって廃刊します。廃刊と同時にこれまで配信したすべての記事がインターネット上からは消滅するということです。

しかしながら時間というものは複雑な構造を有しています。一元的に時間は流れるわけではない。たとえばこのメッセージを2014年の6月13日に読む人もいるかもしれない。その人にとってインターネット上から1年近く消滅していたはずのダンスポとは何なのか。時間こそ謎を生みそして謎を解く唯一の地母神ではないか。こういう考え方もできる。だが、これはまた別の問題だ。未来圏に属する課題です。道草せずに論題に戻りましょう。

ダンスポの終刊ならびに記事全削除の主な理由は公職選挙法違反の嫌疑による摘発を逃れるためです。ネット選挙は今回初めて実施されました。今回の選挙でもし野党が与党に対して脅威を与えるほどに善戦したならば、見せしめ逮捕は必ずあります。ダンスポ関係者でなくとも誰でもいいのです。とにかく誰かを逮捕して起訴すればそれが市民への警告となる。支配秩序は維持されるのです。ネット選挙運動を行なった多くの市民が選挙違反で今後逮捕・起訴される事態がおきるでしょう。おそらく大半は無罪になります。しかし後で無罪になっても起訴されれば勤務先は免職になります。効果はあるわけです。

ネット選挙ではなにが許されておりなにが許されていないのか。選挙結果が出た後ではそのことが議論の話題とならねばならないのです。今回の参院選がネット選挙の皮切りでした。これからの国政選挙でもまた地方選挙でも、ネットを利用した選挙の可能性は追求されていくことでしょう。

そのゆく果てに何があるか。ネットを利用できる世代が選挙権を行使する中心となった場合、現行の選挙形態=投票所まで足を運んで投票するオンリーのやりかたではなく、不在者投票と同様の権利として、一定の申し込み条件をクリアすればネットでの投票が可能になるでしょう。

これはべつに憲法を改正しなくとも、現行の公職選挙法を改正すれば、いまでもすぐにできる投票方法です。もちろんネットによる投票方法をいざ採用するとなれば、不正な投票が行われないようどのような技術的条件が必要か。その研究には手間ひまと費用が要るでしょう。

どれほど費用がかかり、手間ひまがかかろうとも、ネット投票は確実に民主主義を堅固なものにする以上、是非とも実施すべき重要な課題です。技術先進国である日本は先行モデルがないこの「ネット選挙の完全実施」に向けて動くべき。 世界にさきがけて日本は民主主義の成熟形態を指し示すべきです。

国政選挙に於ける一票の格差是正の裁判が最高裁で争われています。しかし選挙権の平等を真に図るためには地方と都会の格差を是正するだけで終わりと考えていけない。世代の実質的投票率を平均させるような工夫をして初めて選挙権の平等の理想が達成されるのです。若年層の投票率を上げるためにもネット投票を実施するべきです。選挙権の形式的平等ではなく実質的平等を勝ち取るためにネットユーザーの自覚とそれに続く行動が必要ではないでしょうか。

我々ネットユーザーが試行錯誤を繰り返しながら、たたき台を作り、世論を盛り上げて、最後の調整を国民の代表である先生方にお願いする。こういう段取りになろうかと思います。ダンスポの発行はその目標に向かっての一つの試みであったとご理解頂ければ幸いです。

以上、終刊につき今後のネット選挙の見通しを述べさせて頂きました。これまで【断トツに面白いダンスポ】をご愛読頂きましてほんとうにありがとうございました。またいつかどこかでお会いしましょう。それまで皆さま、お元気で。さようなら。 (文責:ダンボール&ダンスポ編集部一同) 

【反撃のハイデッガー】    ヘルダーリンの詩「イスター」朗読    by マルティン・ハイデッガー  

  

断トツに面白いダンスポ  【終】   

◆電子ネットワーク時代の文学と思想の新機軸を創出
 ⇒ 『断トツに面白いダンスポ』全四十三編目次


※お知らせ ダンスポは終了しましたが、あす6月14日より評論「橋川文三の文学精神」の連載が始まります。評論は15回連載で6月28日に完結します。ご期待下さい。 著者  


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