古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その八十七仕候

2012年11月15日 07時30分47秒 | 古文書の初歩

 

乍恐奉願口上第十九ページ、上の画像の七行目八行目

 

解読 仕候儀ニ御座候。甚以奉恐入候儀ニ者御座候得共

    右之為躰被為聞召分儀平方残銀之儀

読み

 仕り候儀に御座候。甚だ以て恐れ入り奉り候儀には御座候得共

 右のていたらく聞こし召させ分けられ、儀平方残銀の儀

 

解説 「仕」の右下は「候」。「儀」の右下は「ニ」です。 「御座」の次は「候。」 「甚以」・・・『甚だもって』。現代風に言えば「大変」。 「奉恐入候儀に者御座候得共」・・・恐れ入り奉りましたが。 「右」は難しい崩し字ですが、もう何度も出ています。 「為躰」・・・『ていたらく』。『ざま』。 「被為聞召分」・・・「聞こし召す」を更に丁寧に「為」がついて、「聞こし召させ」。これに「被」が上に付き、最後に「分」が付きますので、「聞こし召させ分けられ」。