古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十七章 潮岬会合 その二十三

2013年03月29日 06時39分23秒 | 古文書の初歩

 

潮岬会合「乍恐言上 返答」上の画像の三~四行目

 

解読 是を遣し申御事。

    一 上浦猟舩参候時者、右之王ら遍が嶋中網代

 

読み 是を遣わし申すおん事。

   一つ 上浦漁船参り候時は、右のわらべが嶋中網代

 

解説 「是を」・・・このえど網代の嶋を。 「遣し申す」・・・利用させてあげる。 「御事」・・・『おんこと』と読みます。以上の内容のこと。返答の第二項目目になります。 次行の「一」は、返答の第三項目。 「上浦猟舩」・・・周参見以北の漁船。 「参候時者」・・・「参」は形で覚える。次の点は「候」、「時」の次は「者」・・・「は」。 「右之」・・・右記の。右に述べたところの。 「王ら遍可嶋中網代」・・・「わらべが嶋じゅう網代」・・・わらべが嶋にある網代。「王」は「わ」、「遍」は「へ」の変体仮名です。