古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十三章 賣渡し申杉桧之事 其の十三

2015年11月05日 07時27分48秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「賣渡し申杉桧之事」、第三ページ、上の五~六行目

 

解読 無之候。若萬一右山林ニ付、違乱妨

    出来候ハゝ、此判形人罷出急度

読み これ無く候。もし万一右山林に付き、違乱妨

    出来候わば、この判形人罷り出、きっと

解説 「無之候」・・・読むのは困難です。文意から推定します。 「若」・・・『もし』と読みます。「若萬一」・・・「もし万一」とセットで使用します。「この「萬一」も難解です。 「違乱妨」・・・『いらんさまたげ』、「違乱」は約束を違える事。苦情。 「妨」は妨害。邪魔をする事。 「出来」・・・『しゅったい』と読みます。発生する事。 「候ハゝ」・・・縦の棒が「候」で、「そうらわば」。慣用句です。 「此判形人」・・・此の判形人『はんぎょうにん』、「判形」も読みにくいですが、文意から推定しました。間違っているかも解りません。此の印鑑を押した者。 次も難解です。「罷出」・・・出て来て。出頭して。 「急度」・・・『きっと』。屹度。