古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十五章 「免定 ② 」 其の六

2015年11月27日 08時01分26秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「免定 ② 」第一頁、上の八~九行目、本文に戻ります

 

解読   高 百八拾四石四斗五升九合五夕  田方毛附

      取 百三石九斗七合

読みは省略

説明 「高」・・・収穫高。 「四斗」・・・「斗」と「升」の区別は非常にわかりにくいですが、「斗」の書き始めが点から始まるところと、「升」は右に点で終わるところで判読しましょう。 「夕」は「勺」と同じで、一合の十分の一。 「田方毛附」・・・田の稲の穂の実りの事。『たかたけつき』。 「取」・・・藩が取る米の量。百姓が納付する量。「取」・・・この字も読みにくい。形で覚える。 184.4595×免=103.907と取りを書いているのに、「免」はどこにも出ていません。逆算すると、「免」は五ツ六分三厘三毛一糸となります。計算式は、184.4595(高)×0.56331(免)=103.907(取)となります。