古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十四章 免定 ① 其の二

2015年11月10日 07時20分05秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「免定 ① 」第一頁、上の三~四行目

 

解読 高三百拾八石五斗五升六合  本田畑

   (午三)つ五分七厘三毛七糸 内畑六拾八石二斗八升六合

読みは省略

 

解説 「高」・・・取れ高。収穫料。ここでは「村石高」の事で、その村の総石高の事。村民の所有する田・畑・宅地の全部から米が出来るものとして算出された数字で、米の生産量ではありません。藩の決定数量です。尚、大名の石高は、領内の浦村の石高を集計した数字で、この集計が紀州藩五十五萬石となります。 「本田畑」・・・普通の田畑。 文字の間隔が狭いので読みにくいです。 「斗」と「升」の書き方が似ているので読むのは困難です。慣れるしかありません。 四行目の「午」は、上に隠れていて見えませんが、「本年の午年は」と言う意味です。 

「六」に見える字は、「三ツ」の下部で、「三つ五分七厘三毛七糸」・・・三割五分七厘三毛七糸と書いています。字が小さく読むのは難しい。318.556×0.35737と言う計算式を書いています。答は次の行になります。 「内畑」・・・「本田畑」の内、畑は。 「弐斗八升」が難しい。