古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十八章 「乍恐奉願口上書付」 其の三十

2016年02月04日 08時28分58秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第七頁、上の二~三行目

 

解読 (不)得心と申詰居候得共、壱両壱弐歩、五六

     年之間取替置可申候間、其の方何ぞ工(面)

読み 不得心と申し詰め居り候得ども、一両一・二歩五・六

 年之間取り替え置き、申すべく候あいだ、其の方何ぞ工(面)

説明 「不得心と申し詰め居り候えども。」・・・「不」の字は右側が欠けています。「不得心」・・・納得出来ないこと。 「申し詰め居り候得共」・・・納得出来ないときつく言って来たが。「候得者」と「候得共」の違いを身につける。 「壱両壱弐歩」・・・一両と一・二歩。 「五六年之間」・・・「五六」が難しい。 「取替置」・・・立て替えて置き。 「可申候間」・・・五・六年の間、立て替えて置くので。 「其方」・・・そなた。お前。お前さん。 「何ぞ工面」・・・何か金策を考える事。「工面」・・・「工」は「ユ」にも見えます。