古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十八章 「乍恐奉願口上書付」 其の四十八

2016年02月22日 08時32分50秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十一ぺージ、上の一~二行目

 

解読 (御慈)悲の御了簡ヲ以前件之趣意被為

     分聞召、勘兵衛方より○○方へ返弁有之

読み (お慈)悲の御了簡を以て前件の趣意

    聞こし召し分けさせられ、勘兵衛方より○○方へ返弁これ有る

 

説明 「御慈悲之御料簡ヲ以」・・・お情け深いお取り計らいを以て。 「前件之趣意」・・・今までに述べた趣旨。「趣意」の「意」が難解。 「被為分聞召」・・・聞こし召し分けさせられ。(下から返って読む。)「聞こし召す」も丁寧な言い方。「分けさせられ」も尊敬語です。「被」は・・・られ。「為」は「せ」・「させ」と読み丁寧語。「被」は・・・「られ」も尊敬語です。「聞召」・・・「聞こし召す」も丁寧な言葉になります。「聞」・「召」が難しい。 「返弁」・・・返済する事。 最後は「有之」・・・これ有り。