「乍恐奉願口上書付」第八ページ、上の四~五行目
解読 申条かちニ而私も生得気みじかき
性ニ而言葉ヲあら立申候處、元来
読み 申し条がちにて、私も生得気短き
性にて、言葉を荒立て申し候処、元来
説明 「申条かちニ而」・・・其の意を得難い言い分ばかりで。「申し条」は現在は使われない言葉ですが、「言い分」と言う意味に解釈して置きます。「かちニ而」・・・がちで。其の理由が理解出来ない言い分ばかりで。 「生得」・・・『せいとく』。生まれつき。 「気みじかき性ニ而」・・・気が短い性格で。 「言葉ヲあら立」・・・怒った言葉で。「言」・「葉」・・・読むのは困難です。 「あら立」・・・荒立て。 「申候處」・・・「處」が難しい。