古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十八章 「乍恐奉願口上書付」 其の五十三

2016年02月27日 08時04分37秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十二頁、上の三~四行目

 

解読 奉恐入候得共、最早節季近ク相成

    又候○○方より厳敷催促も可有

読み 恐れ入り奉り候えども、最早節季近く相成り

    またぞろ○○方より厳しく催促もこれ有るべきと

 

説明 「奉恐入候得共」・・・恐れ入り奉り候えども。恐れ入り奉りますが。「候得共」は定型句です。 「最早」・・・もはや。「最」も「早」も読むのは難しい。 「節季」・・・『せっき』。年の暮れ。「季」の字が縦に長く書いていて読みにくい。年末も近くなって来たので。 「又候」・・・『またぞろ』と読みます。又しても。またもや。「候」が難解。「候」・・・「ぞろ」は宛て字です。 「厳敷」・・・厳しき。「敷」も難しい。 「催促も可有之」・・・厳しい催促も有る筈であろうと。「可有」・・・読むのは困難です。