古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十八章 「乍恐奉願口上書付」 其の三十一

2016年02月05日 09時03分14秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第七頁、上の四~五行目

 

解読 (工)面致余金拵方致候様申入候處、勘

    兵衛申候ニ者、皮袴壱足袷壱ツ賣(可申)

読み 工面致し、余金拵え方致し候様申し入れ候処、勘

    兵衛申し候には、皮袴一足、袷一つ売り

 

説明 「工面致」・・・『くめんいたし』。お金の算段・やりくり・金策をして。 「余金拵え方」・・・余分の現金をこしらえる事。 「致候様申入候處」・・・金の工面をして拵える様申し入れた結果。 「勘兵衛申候ニ者」・・・勘兵衛が言うには。 「皮袴壱足」・・・皮製の袴一着。 「袷」・・・『あわせ』。表と裏と合わせて作った着物。裏地付きの着物。 壱つ。一着。 「賣」・・・「売る」の旧字体です。