かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の歌一首鑑賞 202

2022-09-15 10:56:19 | 短歌の鑑賞
     ブログ版 清見糺の短歌鑑賞    
                  鎌倉なぎさの会  鹿取 未放


202 いい加減な人生だったとわが骨は海に撒くべしひとつかみずつ
           「かりん」01年7月号

 これはどういう心境からでてきた歌であろうか。前後の脈絡もなくこの歌がでてくるのだが。ロシア旅行に出発する少し前の作である。ふと心をよぎった飛行機事故などを想定しての思いだろうか。ちなみに、同号に載る他の歌。
  舎利われは海に撒かれてわだつみのいろこの宮の庭に降るべし
  インド洋あるいはエーゲ海あたり藻屑となりてただようもよし

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