かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の短歌鑑賞 244、245

2022-11-03 10:48:21 | 短歌の鑑賞
     ブログ版 清見糺の短歌鑑賞    
                  鎌倉なぎさの会  鹿取 未放


244 おおかたの読者は知りえぬことなればゆかいなきみとわれのひめごと
               2003年8月作

 読者というのだから、このひめごとは歌とか言葉・文学にかかわるものだろう。生前作者に確かめてみることもしなかったが、どんな内容だったのだろう。

 
245 いくつかの恋を除いてたいくつなじんせいだったと告げるコギトに
                  2003年8月作

 「コギト、エルゴ、スム」は、デカルトの「われ思うゆえにわれあり」。デカルトは全てを疑うところから始めて、最後に「全てを疑っている主体であるわれという実在は最後まで疑えない」というように考えた。この歌における「コギト」は、「ものを考える主体であるわれ」くらいの意味で使っているのだろう。

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