原題は「Arrival」。
The Arrivalというとチャーリーシーン主演の宇宙人の侵略をテーマにしたサスペンス映画でした。
奇妙な電波を受信したことから仕事を追われ、その秘密を見つけた時には、すでに人間に成りすましたエイリアンたちが地上にはびこっていて....といった映画でした。
今回の「メッセージ」は(なぜArrivalをメッセージというタイトルに変えたのかはよく理解できませんでしたが)どちらかというと、昔の言語の翻訳を試みるのに似たところにサスペンスを感じるものでしたが、妙に驚かせたり不条理さも特には強調したりしていない、こんな反応もありうるのかな、と納得させるような内容でした。
音声としての言語と、文字としての言語が必ずしも一致しないとか、日本語の文字(漢字をもとにしたもの)と音(文字以前の音声としての日本語)の成り立ちも、どうだったのか興味を感じます。
この、エイリアンとのやり取りで、エイリアンの文字の翻訳に成功することが、相互の理解を深める「武器=技術、ツール」となることなど、大切なことを発見させてくれる。
ただ、時を超える能力とか、未来を感じることができることとかが物語の重要な根幹をなすなど、理解しがたいこともあるので、100%納得したわけではない。
ま、映画だからね。
見終わってから、時間があったので久しぶりに奥多摩湖まで足を延ばしてみました。