主人公チャーチルの特殊メイクが今年のアカデミー賞をとった作品です。
挙国一致内閣の首相として就任してから、ダンケルクの兵員撤退開始までの2週間程度の物語です。
それまでいくつかの失策を繰り返しはしても、演説によって人々を奮い立たせることに成功して連合軍の体制を維持することができた物語。
ヒットラーと徹底的に対峙し続けてきた人の物語だ。
人々を鼓舞する、という点ではヒットラーに負けず劣らずの才能の持ち主なのかもしれない。
街に出て、人々の声を聴く(政治家たちの声ばかりではなく)ことから、自信を深めて降伏することをやめ(平和条約のことですが、負けた状態での条約とは実質的に不当条約になるだろうから、降伏と表現しました)、戦い抜くことを決めた辺りは、それなりに感動しましたが、概して大きな気持ちの動きがあまり無い映画でした。
チャーチルの葛藤を、冷静に、ただ見ることができた、といった映画です。
もともと見る予定がなかった映画なので、チラシを取得していません。
代わりに映画館ロビーの写真をつけておきました。