監督は「ブレードランナー2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
原作はフランク・ハーバードで、その壮大な構想は「スター・ウォーズ」や「風の谷のナウシカ」などにも影響を与えた作品だといわれているが、映像化は非常に難しいといわれていたそうである。
過去にも「エル・トポ」や「リアリティのダンス」などで知られるアレハンドロ・ホドロフスキーが映像化を目指したが、映画会社は1時間30分の作品を期待したところ、20時間かかると主張したため、準備段階で没になったそうな。
その後、デビッド・リンチ(ツイン・ピークスが代表作かな...「エレファント・マン」もあるけど)が140分程度の作品を仕上げて、僕も見に行きました。
ちなみに同時期に「果てしない物語(Never ending story)」があって、そちらも見たのだけど、サントラ盤はこの砂の惑星のほうを買って、みんなから「なぜ...!!」といられたことがありました。 そりゃそうだ、こちらは、はやるような歌はないし、効果音みたいのが続くだけだったからね。
とはいえ、何とか壮大な感じは分かったつもりでした。
ホドロフスキーは自分のが没になった後、完成したリンチの作品を羨望と打ちのめされた気分で見に行って、映画が進むにつれて自身に力がみなぎってきたそうです。 「なんて失敗作だ」とね。
確かに壮大な物語を、ほとんど語りで進行していかざるを得ないほど、物語がとびとびになっていました。なので、世間の評価は散々だったそうです。
今回のものも3時間程度の作品でしたが、リンチの描いたものの半分程度で終わってしまいました。2部が作れるかは今回の興行成績にかかっているそうです。
ヴィルヌーヴは3部作、または4部作を目指しているそうです。 確かにリンチの作品でもポール・アトレイデスの反乱が始まったばかりのところまでだったので、まだまだ先があるのは予測されますが、原作はリンチの作品の6倍、スターウォーズみたいなわくわく感がちょっと乏しく、暗い内容のままではどうかな...といったところです。「ライラの冒険」みたいな例もあるからね。