マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

蓼科山「聖光寺」万灯会

2010年08月21日 | 信濃紀行


 8月16日(月)、八島ヶ原湿原から山小屋に戻って来て、夕食後「聖光寺」の万灯会に出掛けました。万灯会とはいわゆる”送り火”です。8月16日のこの日、京都では有名な如意ヶ岳の五山の送り火(大文字焼き)が行われ、我が愛する湯宿「文の郷」からも、箱根明星ヶ゛岳山腹に赤々と燃える送り火が見えたことでしょう。




 この聖光寺は、茅野方面から蓼科山方面へと伸びるビーナスララインが蓼科温泉郷に差し掛かる手前の、蓼科湖のすぐそばにあります。
交通安全祈願の寺として地元民のみならず観光客にも親しまれているお寺で、標高1200メートル地点にある為、遅い花見が楽しめ、 5月の連休に花見が出来る場所としても有名です。私が初めてここの桜を観たのは10年以上前の連休の最中で、300本ものソメイヨシノが乱れ咲く風景の見事さに興奮しました。


 万灯会をどうして知ったかは思い出せませんが、山門から本堂へと続く参道の両端のみならず、広々とした境内のあちこちに通じる道々の両端にもロウソクが置かれ、その数ざっと見ても2000本ほど。ご住職が灯したロウソクが、万灯会を訪れた人々に次々と手渡され、一人が数本のローソクに灯をともしては次の人に灯を渡す事を繰り返すと、遂にはお寺に置かれた全てのロウソクに灯がともされるのでした。

 
 今年の万灯会にも出掛けました。この日は到達が遅かったので既に全てのローソクに灯がともっていました。夜8時、辺りは真っ暗ですが、そのなかに2000本あまりのロウソクの灯が揺らめき、ご先祖様をお送りする幻想的な送り火でした。