マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

大相撲珍プレイ(取り直し3回の激闘など)

2015年03月24日 | スポーツ

 小学生の頃はラジオにかじり付くように聞いていた。その後白黒テレビとなり、カラーテレビを経て、今デジタル放送で大相撲を観戦しているが、65年来の相撲ファンである。栃錦対若乃花、大鵬対柏戸など数々の熱戦に、手に汗握ってきたが、忘れることの出来ない珍しい取組をも見聞してきた。3回も連続して取り直しとなった一番や不浄負け、それに引き分けについて記しておきたい。 

 ①物言い3回。1988年夏場所の初日。その時の前頭7枚目霧島(現陸奥親方)対前頭8枚目水戸泉(現錦戸親方)戦を私は自宅で観戦していた。最初の一番は霧島がうっちゃったが物言いついて同体と見なされ取り直し。取り直し戦(その1)は水戸泉がうっちゃるも同体で取り直し。次の取り直し戦(その2)は霧島がうっちゃるもこれまた同体と見なされ取り直し。次の取り直し戦(その3)は又も霧島がうっちゃり。微妙な、物言いがついてもいい一番の様に私には見えたが、この頃になると、勝負審判もうんざりしたのか、物言いはなし。結局4番取って、水戸泉の寄り倒しに軍配が上がった。どの一番も四つ相撲。時に吊り合いもある力勝負で見応えがあった。「霧島対水戸泉」で検索すると、その時の様子がYoutoubeで観られるという便利な世の中になったものだと思う。https://www.youtube.com/watch?v=8p-FBRKfXyA 



 ②不浄負け。力士の一物が露呈してしまうとその力士の反則負け。ある人とこの話題になったとき彼は「それは恥ずかし負けでしょう」と言ったが、さにあらず。反則負けである。そんなこと起こるわけないと思われるが実際にあった。この一番私、放送時間帯ではなかったのか見ていない。Wikipediaにはこうある。
 『2000年5月13日の三段目の取組、朝ノ霧対千代白鵬で朝ノ霧が負けているケースが戦後唯一で、これは83年ぶりの珍事であったために日本国内だけでなく海外にも打電されニュースになった。同年5月14日発売の日刊スポーツ一面では、この不浄負けを東京地区スポーツ紙5紙の中では唯一一面で起用。「決まり手はモロ出し」と見出しを打った上で、審判委員たちの「見えてる!見えてる!!」の叫びを赤明朝体文字で大きさを変えて載せるなど、この日の日刊スポーツの売切店が多数あった程強烈なインパクトを残した』とある。
 恥ずかし負け、モロだし(もろ差しをもじった)などの表現は、雰囲気は伝わるが正式名は不浄負け。

 ③引き分け。これは現在でも可能な結末だが、1979年以来起こっていない。水入りの大相撲の後も、両者がっぷりマワシを引き合い、そのまま時間が経過すれば、両者とも疲労困憊となるはず。そこで二番後取り直しとなるが、取り直し戦でも
、水が入り、なおかつその後も動きがなくなったときに引分となる。1979年の三重ノ海対二子岳の一番以降引分は一度も出ていない。1955(昭和30)年秋場所11日目千代対若乃花戦が引き分けとなった取組に要した合計時間は17分15秒だったそうな。
 その当時は、現在よりもガップリ四つになる相撲が多く、水入りも多かった。照冨士対逸ノ城の水入りを観て昔を懐かしんでいる。

(付記:今場所、大相撲解説者として豊真将(立田川親方)がデビューした。意外に男前で、聞きやすい解説だったので一安心)

 今日の一葉:19日よりライトアップが始まった六義園の枝垂れ桜。咲き始め。22日写す。