マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

東京労音合唱団、創立50周年記念演奏会を聴く

2013年10月20日 | 映画・美術・芝居・落語

 向丘高校卒業生縫島美佐子さんから、表記演奏会のご案内を頂いたのは、7月のこと。昨年、久し振りの演奏を聴いて感動した労音合唱団が創立50周年を迎えるという。これは是非と、早速申し込みをし、併せて演奏会終了後に一献と、元同僚のお二人にもお誘いの声を掛けた。

 さて当日の10月13日(日)、開演4時30分の20分前に「北トピア・さくらホール」前に到着すると、既に長蛇の列。並んで待つ間に後ろから声が掛った。その昔、多くのマラソン大会に一緒に出場した高村さん。入場してから、高村さんの奥さんも登場。なんと労音で長い事歌い続けてきたとは、その時初めて知った。そういえば高校時代に憧れた森下泉さんもここの団員だったことを思い出す。入場を果たして、外を覗くと長蛇の列は解消されず、この演奏会の人気の高さを思い知る。自由席の前の方は既に埋まっていて、空席は3階のみ。指定席を購入して置けば良かったとやや後悔。

 この日のプログラムは
 第1部 被災地そしてフクシマに想いをよせて
 第2部 特別ゲストによるステージ
 第3部 50年歌い続けたロシアの歌
 最後に 特別団員と共に

 第1部は●あなたはどこに ●放射能 ●許せるか あなたは ●涙が泣いている ●燃えあがろう ●夢があるなら ●なぜ生きる の7曲の「つぶてソング」の合間に佐々木弐奈の朗読が入る。
 福島で被災した詩人和合亮一がツイッターに書き続けた詩に、全国からメッセージが届けられ、それらの詩篇を集めた『詩の礫』に新実徳英が曲を付けた「つぶてソング」。悲しみと怒りが交互に歌われた。忘れかけそうな被災地の、深い哀しみを思い起こす。

 第2部の特別ゲストは、BalalaiQuartet~ばららいかるてっと~ 北川記念ロシア民族楽器オーケストラ。初めて聴いた楽器演奏は素晴らしかったが、二期会会員佐々木弐奈のソプラノ独唱は、3階で聴く私の耳にも凄い迫力で届いた。その声量の見事さよ。
 第3部はこの合唱団の源流を成すもの。私も20代の頃、渋谷にあった歌声喫茶「ともしび」で歌ったり聴いたりしたロシア民謡。哀調を帯びたメローデーが好きだった。今夜聴いた曲では「母なるヴォルガを下りて」に微かな記憶はあるが、他は知らない曲。でも何故か、懐かしかった。
 最後に、長年歌い続けて来た特別団員の方もステージに登場し、80名を超す合唱は「ヴァルガの舟曳き歌」「カリンカ」と続いて、最後に「祖国」。記念式典に相応しい大合唱は、歌う喜びが伝わってくる迫力に満ちていた。指揮は山口浩史。

 演奏会を終えて、元同僚3名は王子の夜の街へとしけ込んだ。縁を提供して呉れた縫島さんに感謝!

 
 
 

 


丹波栗を、焼き栗で

2013年10月18日 | 身辺雑記

 知人のTさんから大量の栗を頂いた。測った訳ではないが2キロはあっただろう。Tさんの故郷丹波から送られて来たもので、茹でた後冷凍されていた。商業ベースに乗ったものでは無く、多分、故郷の皆さんが拾い集めたもの。
 栗は妻の大好物で、これは喉に閊えないそうだ。そう言えば、京都の醍醐寺で売っていた焼き栗(これは寺の裏山のもの)を買って、宿で「美味しい、美味しい」と言いながら食したこともあった。信州のスーパー”つるや”で袋パックされた甘栗を買う事も多い。

 栗と言えば、栗ご飯だろう。これで、秋の味覚を充分に楽しめる。問題は皮の剥き方で、これが面倒だという人も多い。ネットで「簡単な栗皮の剥き方」も紹介されているが、家人は焼き栗が一番と、簡単に、美味しく食べられる、独自の方法を持っていて、食事に関しては貴方任せの私は、その方法で出来あがった焼き栗を食べるだけである。
 その方法は至って簡単で
 ①茹でた後冷凍保存(今回はこの作業は無かった)
 ②食べたい時に栗を一人5個ほど冷凍庫から出し、包丁で切れ目を入れる。
 ③オーブンで、9分間焼く。
 ④焼きあがった栗を皿に盛り、切れ目を境に、手で二つに割る。
 ⑤スプーンで栗を掬い出しながら、余すところ無く食べる。
 この方法だと、栗の皮をむく手間が省ける。焼き栗にすると、栗の美味さが直接伝わてくるという食感がある。頂いた丹波栗は、今まで食したなかでも出色の美味しさだった。
 勿論、栗ご飯が好みという方も多いだろう。今日は、こんな食べ方もあるという話。冷凍にしてあるので当分の間、秋の味覚を楽しめそうだ。
  


早朝に、上野界隈へ

2013年10月16日 | 東京散歩

 朝5時40分、何時もよりはや足で、東大裏手の暗闇坂を下る。間もなく日の出だ。あたりは、家を出たときは薄暗かったが既に明るい。今日の狙いは、不忍池から、東京スカイツリーと日の出を撮影すること。それなのに、寝坊してスタートがいつもより20分も遅れたのだ。不忍池に陽が射すのは日の出時刻よりは、数分は遅いとは思いつつ、気が急いた。

 暗闇坂から不忍通りに出ると風景は一変する。そこが平地ということもあり、一気に明るい風景が飛び込んでくる。未だ太陽は昇らず、日の出には間に合った。三脚をセットし、その時を待つ数人のカメラマンの脇で、私も池対岸を見続けた。明るさの強弱から、太陽はスカイツリーの真後ろからではなく、右側から昇ることが推測された。待つこと15分、ビルの間から陽が昇り始めた。右写真で、スカイツリーの右側に小さく見えるのが、弁天堂の九輪。ツリーの真後ろからの日の出にはもう少し時間が掛りそうだ。

 撮影後“上野の山“へと急いだ。東京国立博物館を見通せるここの広場はラジオ体操のメッカ。その日は日曜日で、私が通う富士神社のラジオ体操は休息日。そこで、他の会場へ出かけての体操。併せてそこの様子を知ろうという魂胆。6時25分着、“みんなの体操”は終わり掛けていた。一本の木の周りに、円形のやや高い台があり、指導員と思しき方など数名が登壇している。
 6時30分ちょうど、ラジオ体操が始まった。今日は日曜日なので、時々登場する女性の、黒柳徹子によく似た声が響く。集いし人々は300人は優に超えるか。私は指導員の動きを観察した。”手足の運動”の際に手をどの位置で止めるか、気になっていることの一つ。水平でピタッと止まった。体操など自己流にやれば良いと思いつつ、標準も知りたかったのだ。(写真:体操指導員の方々)




  (ここの音源は指導員持参のラジカセ)

 わずか10分に満たない運動。参加者は終えると三々五々散っていく。私は指導員のところに行って、雨の時はどうするのか尋ねた。青空の日ばかりとは限らない。「美術館の方にラジオを持って来てくれる方がいますから、そちらへ行ってくださいと」と、興味本位で尋ねる私に親切な説明。
 帰りは西郷さんの銅像付近を散歩し、珍しくJR山手線を利用して駒込駅まで帰って来た。


憲法学習会で『伊藤 真』講演を聞く

2013年10月14日 | 学び舎

 一昨日、都高教退職者会主催で、憲法学習会を「全水道会館」で開催し、伊藤真氏の講演を聞いた。伊藤氏は伊藤塾塾長として、多くの司法試験合格者を生みだした名教師として名高い。私は司法試験とは係わりを持たなかったが、行政書士受験で一時、ここの塾生となり、オンライン受講生だったことがある。「夢をかなえる勉強法」という彼の著作を読んだこともある。今や彼は「1票の格差絶滅」を訴える弁護士としても有名。興味津々として今日の講義を待っていた。

 開講20分前、事件発生。持参した方のパソコンには「Power Point」がインストールされていないことがわかり、緊急対策として、私がタクシーでパソコンを取りに自宅へ向かう。パソコンは、全水道会館からほど近い本部に戻り、そこのパソコンを借りて事なきを得ていたので、私が用意したパソコンは不要となり、メデタシメデタシとなったが、私が舞い戻った時には講義は既に開始されていて、是非聴きたかった「自己紹介」の部分は既に終わっていた。残念!
 伊藤氏も”パワ・ポイ”を利用しての講義。事前に配られたプリントには次の様に印刷されていた。
 『 自己紹介
   ●伊藤塾の塾長として→法律家・公務員の育成を30年
   ●憲法の伝道師として→全国で講演
   ●弁護士として→1人1票実現運動  』
 各方面で大活躍の彼が特に力を入れているのが、1人1票運動。話の前半部分はここに割かれた。
 参議院議員選挙1人あたりの有権者が24万人の鳥取県選挙区と、120万人の神奈川県選挙区では、議員1人あたりの有権者に5倍の格差がある。鳥取県の人を1票すると、今夏行われた参議院議員選挙では 東京の私は0.224 票 神奈川県の人は0.262票 埼玉県の人は0.246票  千葉県の人は0.286票しかない。住所差別は撤廃しなければならない。1票の不平等は、個人の尊重・尊厳の問題であると、3弁護士が中心となり、この運動に長い事取り組んできた成果か、この数年の高裁判決では、現在の国政選挙状態を「違憲違法」との判決が相次ぐ様になってきている事も紹介された。
 しかし伊藤氏の論法は鋭い。「違憲ではあるが無効では無いという判決が殆ど。その判決自体が違憲」と論断。更に「1人1票運動は、その格差是正を目指すのではなく、格差絶滅を目指す運動です」と。
 「P
ower point」のフレームは44にも上った。この内容を90分で全て語ろうとするのだから、早口にならざるを得ない。多分受験講師としての彼の講義は、もっと膨らみや脱線のあるものであったろう。そのような話も聴きたかったが、今は多くの場に出向き、護憲の為の活動に超多忙の彼、望むは酷か。この日も、次の講演が控えているという。

 現憲法の理念・根幹と対比しながらの自民党改憲草案への鋭い批判。特に「戦争が出来る国」へと流れて行きそうな現状に対し、最後に「皆さんへの期待」として「1・明日の自分は今日の自分が創る。2・今を生きる者としての責任を果たす。3・Festina Lente (ゆっくりいそげ)」 と締めくくって講義を終えた。分かりやすい、熱の籠った講義だった。 

  

 


『芸工展~まちじゅが展覧会場~』をぶらり

2013年10月11日 | 東京散歩

 1週間前、五郎丸隆子さんから、「・・・日暮里、谷中、根津、千駄木、上野桜木、池之端界隈で芸工展というアートイベントがあります。私も今年は近所のたい焼やさんに小さい作品を数点飾らせてもらうことにしました」と言うメールが届いた。早速、5日に”やねせん”方面へ出掛けた家人は、たい焼屋「たいち」で作品を鑑賞しつつ、たい焼を味わい、「芸工展」の公式ガイドマップを購入して来た。

 今日10月11日(金)は、本来ならば荒川5中へ出勤する曜日だが、この日が丁度、中間試験の答案返却。私の出番は殆どないと判断して、出勤に及ず、家人とふたり、第21回の芸工展をぶらつくこととした。192もの店舗がイベントに係わっていて、メールにあった様な広い地域に及ぶので、今日は、主として、芸大から朝倉彫塑館へと続く道沿いを歩く事としながらも、先ずは、前回ブログに書いた「スタンプラリー」店を訪ねた。

 まず立ち寄ったのが「八重垣煎餅」。生前、立川談志がこよなく愛したお店。私達もここのファン。今日は「東京ぬれやき煎」など3種類を購入。プレミアムチケットを使用し、ラリー券2枚をもらい、”ぶんぶんカード”にスタンプを押して貰うなどのサービスを受けて満足度大。ぬれせんはここが一番美味しい。

 昼食は芸大そば「菜の花」へ。ここへは初めて寄った。以前はここに和食「花村」があり、何度となく足を運んだが、昨年12月に、理由不明だが閉店した。そこへ、今年、佐渡流日本料理店「菜の花」が開店。夜のコース料理は4800円だが、ランチは980円で「ゴマ丼」がある。ご飯の上にゴマで味付けされた、わらさなどの新鮮刺身が3種類乗った刺身丼。くせになりそうなお味だった。「花村」の頃にはあった座敷をカウンターに変え、客席が増していた。




  (刺身たっぷりのゴマ丼。食後、おけさかきがサービスされ)

 昼食後、漸くぶらつき開始。諏訪台通り(初音通り)の両サイドには多くの寺が点在し、その隙間を縫うように日本家屋を利用して「絵馬堂」・「初音」などの工芸品店が連なる。10月29日にリニューアルオープンする朝倉彫塑館もある。今日は日展新会館・谷中彫金工房・寺町美術館と巡って、最後に「たいやきたいち」へ。(写真:谷中彫金工房)




   (日本家屋一階が店舗に) 

 「たいち」ではたい焼を持ちかえることも、店内で食することも可能。勿論私達は、1個140円のたい焼きを店内で食しながら、目前にある五郎丸さんの、独特な味のある、可愛らしい小品を鑑賞。この街を気に入っている彼女が、一歩進んで、地域との係わりをも視野に入れたのかと、嬉しく感じた。たい焼きは姿・形はイマイチだが、十勝産の小豆をふんだんに使用した餡子の入った”鯛”は美味。
 最後に「コシヅカハム」で大量のお肉を購買。プレミアム券7枚も使用して帰宅した。
 



       (まねき猫)


        (あるく)


     (たいちの看板)


       (たい焼き君