13日の夕方、TBSラジオの記者が福岡県小川知事の次のようなコメントを伝えていた。
「昨日(1/12)、西村担当大臣から電話があり、入れなくてはならないのでは、との提案があった。最後の船であり、もう追加はしないという話しだった」
緊急事態宣言の指定地域は知事からの要請を受けて行われているが、福岡県は少なくとも12日までは要請を考えていなかったということになる。これで福岡県も「要請」に変わった。国は“政治主導”を見せたかったのだろう。
今朝(1/14 6:00)のNHKラジオは「福岡県知事は西村大臣が言っているわけでないと前言を撤回した」と伝えていた。何と軽いやり取りで緊急事態が扱われていることだろう。これでは緊張感もコロナ対策の実効性も高まらない。
都合が悪い時に、直ぐにバレてしまうような圧力をかけるのは安倍政権以来の政府の常套手段だが、一方で管首相は世論の厳しい批判に晒されると意外にも矛盾した理屈をこねてでも後追いで動くことが分かった。
Goto、緊急事態宣言、ビジネストラック・・・全てがそうだ。
ならば支持率がどんどん下がるように報道機関は質すことを質せば良いのではないか。さし当たっては翌日の首相動静で直ぐバレるような「次の日程がありますので」も覆すことだ。そこから「桜」も「学術会議」の解明も始まる。