楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

菅内閣、意外に脆いのでは

2021年01月14日 | 日記

13日の夕方、TBSラジオの記者が福岡県小川知事の次のようなコメントを伝えていた。

「昨日(1/12)、西村担当大臣から話があり入れなくてはならないのでは、との提案があった。最後の船であり、もう追加はしないという話しだった」

 

緊急事態宣言の指定地域は知事からの要請を受けて行われているが、福岡県は少なくとも12日までは要請を考えていなかったということになる。これで福岡県も「要請」に変わった。国は“政治主導”を見せたかったのだろう。

 

今朝(1/14 6:00)のNHKラジオは「福岡県知事は西村大臣が言っているわけでないと前言を撤回した」と伝えていた。何と軽いやり取りで緊急事態が扱われていることだろう。これでは緊張感もコロナ対策の実効性も高まらない。

 

都合が悪い時に、直ぐにバレてしまうような圧力をかけるのは安倍政権以来の政府の常套手段だが、一方で管首相は世論の厳しい批判に晒されると意外にも矛盾した理屈をこねてでも後追いで動くことが分かった。

Goto、緊急事態宣言、ビジネストラック・・・全てがそうだ。

 

ならば支持率がどんどん下がるように報道機関は質すことを質せば良いのではないか。さし当たっては翌日の首相動静で直ぐバレるような「次の日程がありますので」も覆すことだ。そこから「桜」も「学術会議」の解明も始まる。

 


碧雲蔵 -訂正とつづき- 

2021年01月13日 | 日記

『碧雲蔵』のことをこのブログで書いたら、大阪の友人からメールが来た。いつも読んでくれている。

〝あの酒は、クラウドファンデングの返礼品ではなく、「畜大愛」(笑)で、最近購入したものだよ。C.Fの返礼品は、9月に入手して、感激でドキドキしながら、飲んでしまった〟とのこと。

先のブログの一部を訂正します。

 

因みに、「畜大愛」(笑)とは〝清酒『十勝』を送ったよ〟との友人からのメールに、当方が返信で書いた文言。

今回のメールにも〝上川大雪酒造から『十勝』の大吟醸が発売されるので、フトコロに余裕があったら「畜大愛」をよろしく!〟とあった。「畜大愛」は筋金入りだ。

 

-トシを考えて高級酒を少し-に生活変容しなければならないが、自家用は栗沢町「北の錦」、増毛町「國稀」、根室市「北の勝」、秋田市「高清水」の上撰酒レベルをこよなく愛することになりそうだ。「高清水」を除いて、生い立ちが炭鉱とか漁業などの労働に結びついているところに惹かれる。

北海道の酒は「水」以外は原料米も杜氏も移入だったが、「吟風」「彗星」のような優れた道産酒米が品種開発されて、大雪酒造をはじめ各地の酒蔵で使われるようになっている。

 

◆友人の畜大愛に応えて紹介します◆

http://shop.kamikawa-taisetsu.co.jp/shopdetail/000000000240/

http://shop.kamikawa-taisetsu.co.jp/html/page41.html

 


天理大お目出度う !

2021年01月13日 | 楕円 -Rugby-

ワールドカップ以来のラグビーTV観戦だった。早稲田、天理とも反則が少なく、点差以上に見応えがあった。攻めても守っても天理の前に出るパワーが早稲田を上回っていた。

早稲田は対抗戦で明治に破れており、天理は大学選手権の準決勝でその明治に勝っている。ラグビーの〝伝統的三段論法〟では天理が学生日本一になるのが順当ということになる。なので天理を応援した。

 

「俺たちは負けない」天理の頭の中にはそのことがあったはずである。ましてや同じ関西リーグの同志社がコロナ辞退している。「アイツらの分も」士気は一層高まったのではないか。

ラグビーは最初の10分、ファーストスクラムが試合の流れを大きく左右する。「俺たちは負けない」天理の気迫が立ち上がりの2トライを引き寄せていた。

早稲田に1トライを返されても動揺すること無く、自信に溢れていた。現役の相当な練習量の裏打ちと関係者の長年の支援の積み上げがあったのだろう。

 

学生時代に名古屋瑞穂ラグビー場での地区対抗大会(インカレ)で関西社会人リーグの強豪三菱自工京都のお世話になったことがあった。当時、同志社は関東の壁の前に屈し、天理はその後塵を拝していた。

関西勢が優勝するのは故・平尾誠二、大八木淳史らの同志社以来36シーズン振りという。どこからも攻撃を仕掛ける完成形があった。もうそんなに時間が経ったのかという思いだ。

就任して26年、今日を確信していたような監督の落ち着いたコメントが天理大の強さを現していた。3度目の決勝進出で遂に全国制覇した天理大に拍手だ。

 

 

 


碧雲蔵

2021年01月12日 | 日記

 

 

大阪在住の大学の友人から『十勝』という銘柄の日本酒が送られてきた。旭川市の上川大雪酒造が母校の構内に造った“碧雲蔵”の新酒だ。

少子化が進み、大学はどこも学生集めに凌ぎを削っている。以前に私立大学の運営に末席で携わっていたが、学生をどう集めるかに頭を悩ませていた。

各大学とも企業とのタイアップが盛んで、“碧雲蔵”もその一つなのかもしれない。母校の卒業生に道内酒造会社の杜氏も多く、その人的ネットワークが生かされたようだ。

広く発酵醸造学の講座が整備され、研究、教育、人材育成などに生かされることを期待している。

 

昨年、母校から蔵づくりのクラウド・ファンディングへの呼びかけがあった。友人からも誘いがあり、聞いた名前の取扱い会社なので調べてみると、以前に自転車世界一周青年の支援の寄付をしていたことが分かった。

しかし、PWが見つからず、新たな登録も面倒な仕組みで参加を失礼した。友人は多分、この時の返礼品からお裾分けで送ってくれたのだろう。わざわざ大阪から北海道へ!

1日飾って味わった。

 

普段の安酒と違って、雑味が無く、米の発酵味がすっきり口に広がって香りも上品。自家製の鮭飯寿司を肴に美味しく飲んだ。使っている酒米は道産の「吟風」だろうか。「彗星」だろうか。昔の仕事柄ちよっと気になった。

 

“碧雲”はかつての男子寮の名前に由来する。入学者の1割にも満たなかった我々の時代から今は女子学生が半数以上という時代になった。

本州出身者も多く、手狭な女子寮が男子寮に統合され、伝統ある「碧雲寮」の名称が何の変哲もない「学生寮」になってしまった。内部はもとより、外部からのチェック体制が厳しく、卒業生と言えども簡単に入れない。

 

焼酎の1升瓶を下げて帯広の街から10Kmの道を歩いて寮に辿り着き、部屋回り(ストーム)をしていた時代を懐かしみ、“スマートな”酒をしみじみと味わった。あれから半世紀だ。寮の壁一杯の落書きはどうなっただろうか。

 

 

 

 


「コロナ対策の急所」はオリ・パラの中止

2021年01月10日 | 日記

7日の管首相記者会見でただ一点注目していたのは「東京オリパラはやるのか」という質問が出るかどうかだった。結果は、海外メディアのロイターだけ。あれだけ官邸に管理された記者会見では無理も無い。

しかし、全てが手遅れになって今日の爆発的なコロナ感染を招いたことを考えると、「この件には触らずに」というメディアにも国民にも蔓延する態度は開催国としての責任としてどうなのか。

国内代表選手で決まっているのは2割程度とも聞く。これからパフォーマンスを上げなければならない時期を迎えて、口には出せず精神的に辛い思いをしている選手も多いはずだ。

 

管首相は答弁で「コロナ対策に万全を期す。ワクチンを打てば大丈夫」と言い、森実行委員会会長に至ってはスポーツ紙のインタビューで「準備は出来ている。7月のことをどうして今議論しなければならないのか」という驚くべき発言だ。

そこにあるのは「決めたからにはやる」という熱に取り憑かれたような硬直化した思考と「利権をどう回すか」という凡そスポーツからかけ離れた現実だ。「アスリート・ファースト」なる言葉遊びさえも虚偽である。

 

1964年の東京オリンピックを中学生で迎えて熱狂し、学生時代も今もスポーツに親しんでいるが、2020東京オリンピック誘致には懐疑的だった。“アンダーコントロール”は驚くべき嘘だし、開催時期を日本では蒸し暑い夏にすることが最初から誘致条件になっていたからだ。

 

最近、IOCの最古参のパウンド委員が「最大の問題は新型ウイルスの急増。開催できるかどうか不透明だ」との見解を示し(BBC)、国内の医師が「変異種が拡大しており、オリンピックを開催したら日本から世界にバラ播かれてスペイン風邪と同じ状況になる」(文化放送)と正面切って警告した。

 開催予算も昨年の公表時から2,940億円増えて1兆6,440億円に膨らんだ。この先コロナ対策960億円をはじめ、さらに増額されるだろう。国会審議の必要の無い巨額の「予備費」から充当されることが容易に想像される。

早期に東京オリ・パラの中止を決定し、開催経費や予備費から新型コロナウイルス感染拡大防止対策に回したらどれほど有効な手を打てるだろうか。

 

後手後手に回る菅政権。出来るだけ国内の感染状況を軽く見せておいてオリンピックに突入しようとする政府の目論見が感染拡大の惨状を招いた。

“コロナ対策の急所”はオリ・パラの早期の中止決定である。国内マスコミは議論を巻き起こして欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


新年初雪

2021年01月08日 | 日記

緊急事態再宣言記者会見。

「これで挨拶を終わります」

高級ステーキ忘年会の情景が浮かんだ。いゃ~ビックリ。

大丈夫かなぁ。

 

ここらは暴風雪の影響が殆ど無く、除雪が楽でホッと安心の朝。

 

今年は雀が多く、シジュウカラ、ゴジュウカラの姿が見えない。

 

ヒヨドリが単独で時々。   2021.1.8   8:00

 


腰を据えたコロナ対策が迫られている

2021年01月07日 | 日記

〝散〟密でもないが、三が日を過ぎて、妻と隣の長沼町の神社に初詣した。静かな境内に車が2台。若いカップルと幼子を抱えたカップルの二組が参拝していた。

たまに車から見かけていたよりも参道が長く、落ち着いた佇いの社で一年の無事をお願いした。いつもと違った神社に出掛けるのも気分が改まる。

 

帰路、長沼温泉で〝初温泉〟に浸かった。こちらも空いていて、お湯もいつもどおりのふんだんな掛け流し。手足を伸ばし良い気分だった。コロナ感染拡大が知らず知らず心身を萎縮させている。

露天風呂に行くと昼前の太陽が眩しく輝いていた。暫く瞼を閉じていて開けると、誰も居ないと思っていた右方向の岩の窪みに見た顔が・・・。

 

どう見てもやはり隣町に住んでいるNさんだ。昔の職場で3度、上司になった方だ。緻密な仕事の仕方を学んだ。

夏の暑い休日にランニングシャツで仕事をしていた姿を想い出す。長期計画か何かの作業で数人が出勤してデータ整理と検証を行っていた時だ。「計画屋」のNさんの要求は難しく厳しかった記憶がある。

お聞きすると80才。「見かけだけは元気だけど昨年の5月に心臓の手術をしてね」と昔のままの真面目な語り口と笑顔で“健康話”が続いた。

5年以上はお会いしていなかったので、新年早々、嬉しいことだった。

 

トシを取るとともに出掛ける機会も減る。そしてコロナウイルス感染防止のための自粛。人間の行動から「出会い」や「体験」のチャンスを遠のける「個人の変容」は自然なことではないから長続きしないだろう。個人個人は出来ることを既に行っている。

今必要なのは「政府と個人との信頼感」。ちまちまと1ヵ月間の飲食店営業時間を調整することではない。一国の首相が逃げ回るような恥ずかしいまねをしないことだ。

“急所”はオリンピックの中止とその予算の活用。2020予算の予備費残額約7兆円とともに検査、隔離、医療、生活補償に資金と人を投入する腰を据えたコロナ対策に着手する局面ではないか。

命に関わる医療崩壊が起きている。

 

 


たけしくん ハイ!

2021年01月04日 | 日記

正月、三が日が過ぎた。

朝夕、熱燗を飲んではごろ寝をしていたら体重が2Kg増えた。今朝から室内で自転車漕ぎを再開した。

 

暮れの29日から3日まで、朝7:20から懐かしいTVドラマを見ていた。ビートたけしが少年時代を綴ったエッセイを原作にした『たけしくんハイ!』だ。15回を3回ずつ、時にジーンとしながら観た。

1985年の夏にNHK「銀河テレビ小説」として放送されていたものだが、稚内市に住んでいた頃だ。

何年ぶりかで流氷が宗谷岬を超えて日本海側にも流れ込み、利尻航路を塞いだことがあった。冬は特に風が強くて寒かったが、極北の地で生活出来る興味が優っていた。

 

ビートたけしは2才年上なので子供の頃の社会が重なる。モノは無くて貧乏でも豊かな人の交流があった時代だ。

登場人物が隣近所にもいた感じがして、林隆三演じる父親のペンキ屋のオヤジが就職した時に隣の机に座っていたSさんと風貌と気質が似ていることに気づいた。「元気だ」と年賀状が来た。2才年上だ。

 

これから年賀状の整理だ。これまでは三が日に追加を出したものだが、年男の今年を区切りに、賀状交換の縮小を始めることにした。ひと言を書くことが出来る枚数が目安になってゆく。

 

管首相の年頭会見が始まった。内閣官房らしき女性司会者が「幹事社2社各1問。追加はお控えください」で始まった。

年が変わっても〝ボロが出ないようにその場をやり過ごす〟官邸の姿勢も、そのような凡そ先進国ではあり得ない政府トップの記者会見を許している記者側の迫力の無さも変化無し。内容に何も無し。

 

大晦日の北海道新聞「政官ウオッチ」欄に、-道の情報公開は後退してしまった-というコラム記事があった。道のコロナウイルス感染拡大対策に関する幹部会合の内容が非開示になっているとのこと。“道民に誤解や混乱を招きかねない”という理由とか。どこかで聞いたような。残念なことだ。

 

道には中央官僚が随分と増えている。昔からの“定位置”の副知事、部長職以外にも次長職に定数を増やして財務、国交、厚労の各省の出身官僚を招聘している。(北海道新聞 2020.6.2)

そのことと道の情報開示の姿勢が消極的になっていることが関係していなければ良いが。相互信頼感の無いところに真の協力関係は生まれて来ない。

『たけしくんハイ!』はベテランの俳優陣がそのことを見事に表現していて爽やかだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夢を目標に

2021年01月02日 | 円 -bicycle-

 

Rugbyのふる里のひとつ、イギリス北部のスコットランドを自転車旅するのが夢だった。

半島とか島という突端のあまり人の行かないところに行く傾向がある。

 

ネス湖の畔にテントを張り、茫漠とした岩混じりの草原の古城群を縫い、ウイスキー醸造所が並ぶ街道を走り、北海に浮かぶオークニー諸島にも行ってみたい。

バグパイプはどんな音色がするのだろう。

 

そう思って、夢を現実のものにするため、昨年から本格的に農作業に出掛けて資金づくりを始めた。エディンバラ空港往復の格安航空便の運賃くらいになったところで新型ウイルスによるパンデミックが起きた。

最近になって、イングランドで新型コロナウイルスの変異株が見つかり、スコットランドにも飛び火して厳重な防疫体制が敷かれている。そんな中、12月31日にはイギリスがEUから離脱した。

スコットランドは国家として独立し、EUに残留したいという考えがある。政情がどうなるか。出掛けるにはハードルが一気に上がってしまった。

 

“遠い突端”が遠く霞んでしまったような年の暮れだった。しかし、いつの日か夢を現実のものにしたい。そのためにはあと3年は朝のポタリングと農作業で体力を保つ努力をしよう。

2020年は「夢」を「目標」に据える転換の年になった。

 

2021.1.2

 

 


2021 初詣

2021年01月01日 | 日記

2021.1.1  6:15

 

6:30  -恵庭神社の傍から-

 

午前6時に4Kmほど離れた恵庭神社に初詣に向かった。恵庭は冷え込む。

予報ではマイナス17℃だったが、鼻の穴がくっついたのでマイナス20℃前後だったのではないか。思い返せば芦別の高校の通学時代以来かもしれない。

走ったり、歩いたりしながら1時間。雲の無い空に満月と星が輝いていた。冷たい空気が身体の細胞に取り込む。

毎年続けているが、初めて歩いている人に出会った。「お早うございます、お目出度うございます」と挨拶を交わす。

 

恵庭神社は小さいけれど松浦武四郎の日記に残る古い神社。社務所と神楽の舞台らしき建物が残っているが神主さんはいない。正月は氏子さん達が交代で詰める。「今年は遅いですね」と言われた。

恵庭の人は豊栄神社という立派な大社に初詣するのであまり知られていない。

 

氏子さんに聞くと、いつもの半分以下の人出だという。混み合うことは無いのに外出することを避ける行動がどんどん広がって行くのかもしれない。

時節柄御神酒は無し。

家族の無病息災を祈った。

 

2021年初日の出 7:05        -初詣が終わって帰路-