覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

マイラーズカップ

2005年04月16日 01時19分03秒 | Weblog
 フラワーカップという、今年シーザリオが勝ったレースは第19回を数えた。比較的若い重賞である。このフラワーカップ、過去18回で、14回今日土曜阪神メインのマイラーズカップと同一年連動している。



フラワーカップ 3月19日中山11R



1着 2枠 2番 シーザリオ
2着 7枠11番 スルーレート



 これから、2枠 7枠 2番 11番 のどれかが絡むと見て、あともし、その前の福島 中山のメインで来なければ、次のゼッケンのどれかが発射と見て、買ってみたい。それは 3 7 10 14 である。
 もし15番ハットトリックよしと見れば、



 15から、3 14 が中心で、15から7 10 は押さえ。あくまで前のメインで4つのゼッケンが来なければ、である。もし1つでも来てしまったら、どれも来ないと思って検討または回避する。


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国民の競馬

2005年04月15日 23時08分46秒 | Weblog
 全国的に放映されているであろうある映画のせいで、私の今年の競馬の見方に些かの思いを新たにした。



 ディープインパクト



 この馬について、弥生賞の後であったか、私が記したことを基本的に変更するつもりはなかった。弥生賞という、クラシック戦線ではかなり大切なレースで、この馬が収穫(実は・・のことではないのか)という名の馬を従えたジャパンに追い縋られてついにこれを振り切り、1着でゴールに逃げ込んだこの馬のことを、わたしはその馬名 また馬主さんのことから、日本を巡るある国民的な事柄 関心に事寄せて、競馬会が準備した馬であること、またそれ故、この馬がロブロイやオペラオーなど、王道を極める正当な日本のチャンピオンホースには相応しくなく、最後は大きな裏切りや大敗やアクシデントがらみのファンへの衝撃をもたらす運命を背負った馬なのではないかと考え、その1つの仮説的結論として、大人気を背負う日本ダービーの大舞台で○○○○○・・○に差しきられるというファン狂乱の場を思い描いた。それこそがそもそもダービーなどというレースを作り上げた人々の命がけの意志であるはずだ。



 事実クラシック第1冠で今日の時点とはいえ、単勝1.0倍 という、圧倒的人気を背負い、勝ち切るまで現実のものとして仄見えている今現在、かりそめにもこの馬の1冠 そして果ては3冠の可能性までをも胚胎する実現性に思いを致すとき、私はこの金日成の誕生日 いやある映画の放映日に、新たなこの馬の宿命 それは競馬会に演出されたものではあるが、その意味合いをさらに思い直すことになった。



 小田剛一



 この役者のことを知らない日本人はいないだろう。戦後の日本映画界 いやスター史を見めぐらすとき、長嶋や寅さんらと並び、この大俳優がわれわれの日本人の男の魂まで具現する象徴であり、公営ギャンブルのダークイメージをようやく脱しつつあった中央競馬会が、年間イメージキャラとして膨大なギャラを払うのに惜しみなく、むしろ天下の 健さん をついに会社のイメージシンボルに戴く日がきたことを、感慨深く思い胸中の涙を押さえ切れなかった関係者は、岡部幸雄さんはじめ、少なくなかったのではなかろうか。



 この元中央競馬イメージキャラクターを勤めた役者は、今のスマップの中居やその一派がまとめて霞んで映るほどの威風と圧倒的説得力をもって中央競馬のCM画面を覆った。
 彼の本名が元で、メジロマックイーンがダイユウサクに屈する有馬記念の5-1が演出されたことは忘れがたい。そしてこの問答無用の大俳優の映画を眺め、わたしは新たにこのディープインパクトとその担うと思われたキャラ 象徴的意味を今一度考え直さざるを得なくなった。人気に煽られて言うのではない。私は今始めて、この馬の3冠の可能性を考えている。この馬が日本ダービーというレースで勝つはずがない、が当初の信念でもあった。が、この馬と先ほどの国民的関心事とを繋ぐもの以外に、この俳優の持つ国民性その浸透性が重なるのならば、この馬はダービーを勝つ資格を保持すると見てもなんらおかしくはないのである。



 何故ならば、この役者とディープが担うあるキャラとは・・・がお・・だからだ。
 だからこそ、今週はじめでさえ、この馬がもし1枠1番に入ったとしたならば、この馬が走るのは・・・ などという想像を語って見せたのである。



 ディープは勝つだろう。
 それよりも、ダービーでも!勝つ可能性必然性を大衆に訴えかける勝ち方かどうかが問題なのではなかろうか。また悩ましい2着争いだが、そうなると16番の取捨は極端になる。ともにダービーに臨んでは困る馬なのかも知れない。



 RD 英雄の誕生  7枠の1番人気が勝ち、ダンスの8枠が2着なら、このRDは天皇賞との一致を見事に示唆することになる。2-7でも、天皇賞と同じ。7-7だとしたなら、天皇賞が藤沢厩舎の親子どんぶり(古めかしい呼び方だ)だったので、そろい目にしてもRDはやや露骨に生きる。それ以外の2着ともとれるものは多い。明日のメインの結果 何よりも明日出る日曜の枠順で、示唆が提示される。私はそれで読めると見ている。
 ブラックタイド武が2番人気で負けた皐月賞の翌年の今年、再び14番の、今度は圧倒的人気の馬が大方の予想通り、戴冠なるのか。



 今頃は、皐月賞の最終シナリオ打ち合わせが内部密かに、奥深くで行われている頃合、金曜の深更である・・・

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金曜前売りの単人気

2005年04月15日 19時58分01秒 | Weblog
 金曜発売の前売り単 人気            私の予想した人気順

1、14番 ディープインパクト   1.0   1、  ディープインパクト
2、13番 ローゼンクロイツ   19.1   2、  ビッグプラネット
3、16番 アドマイヤジャパン  35.8   3、  ダンスインザモア
4、 3番 マイネルレコルト   36.0   4、  マイネルレコルト
5、 6番 ビッグプラネット   37.5   5、  ペールギュント
6、 5番 ヴァーミリアン    38.5   6、  ローゼンクロイツ
7、18番 ダンスインザモア   62.9   7、  アドマイヤジャパン
8、 1番 アドマイヤフジ    94.7   8、  ヴァーミリアン
9、 4番 コンゴウリキシオー 101.5   9、  コンゴウリキシオー
10、7番 ペールギュント   109.7


 直前に近いレースの勝ち馬、ローゼンクロイツを2番人気と出して来ている。同じ直前に近いレースでも人気薄で勝ったダンスインザモアは以外に低評価。ペールギュントもそうだ。
 ま、オッズは向こうのお手盛りで、これを見て、ディープがかぶっているので、これがこけたら、とファンの射幸心を煽る作戦ですね。これでディープという(恐らく!)勝ち馬が売れない方がつまり払い戻さなくてもよい方が競馬会の金庫のためである。オッズから見てディープは勝つ。3着はともかく、2着も大崩はないと見ている。ただ、上記に入っていないある1頭を、私は密かにマークをしている。
 たとえば2勝だが、無敗馬ビッグプラネットなど、これを見ていかにも買いに出ようとのファン心理、よく理解できるというもの。この馬はもっと人気が上がるだろう。
 これも払い戻す必要のなくなる、2番~8番人気くらいの単 よく売れて、オッズは圧縮し、売り上げも伸びようというもの。

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「奪う」とは?

2005年04月15日 19時10分51秒 | Weblog
 今週のRD 奪う という言葉は、安定した本命馬の横綱相撲というより、何か人気薄馬や大本命の向こうを張る仇馬の強襲 番狂わせ を匂わす物言いであることを既に指摘した。



 英雄の誕生 が秋・天皇賞との直接的な目立つ一致であるとするなら、奪う は、目立たぬ凄みを放つ言葉だと思う。奪う を最も最近のRDで調べ上げると、去年春のレースで見つかった。



   最後の切符を奪う、若き実力者の舞台。
       第53回 フジテレビ賞
       スプリングステークス



   肉体と精神を研ぎ澄ます、春の盾を奪う意識。
       第54回 ダイヤモンドステークス



 この2週のレースと、今週の出走馬を見比べると、興味深いことが判明する。

 昨年の皐月賞トライアル スプリングSを勝ったのは、6枠11番ブラックタイド である。馬主 金子真人さん 池江泰郎厩舎 父サンデーサイレンス 母ウインドインハーヘア、そこそこ熱心な競馬ファンなら御馴染み、今週の大本命 ディープインパクト の兄、競馬的には、父も母も同じ兄弟なので、全兄 という。馬主 調教師も一致することは言うまでもない。
 また、昨年のダイヤモンドステークスの週、このレース自体を勝ったのは、6枠6番ナムラサンクスだったが、そのレース当日京都のメインはきさらぎ賞であり、勝ち馬は7枠11番マイネルブルック。ここでもブラックタイドは4枠6番で2着に食い込んでいる。
 この「奪う」の一致で、ダイヤモンドステークスの週の11番とスプリングステークスの週の11番の勝ちゼッケンの一致をサインしたと同様、同じブラックタイドの発射をも示唆したといってよい。



 同時に、今週出ている「奪う」から、過去のこの2週のレースを思い返せば、兄ブラックタイドから、全兄弟 ディープインパクト が、俄然皐月賞で浮かび上がってくると見てよいのではないか。
 ここもまた一押しである。

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ある騎手の隣

2005年04月15日 18時22分18秒 | Weblog
 頂点の競馬を見せろ、待ち望んだ英雄の誕生。
   第130回 日本中央競馬会創立50周年記念
   天皇賞(秋)



 三冠の資格を奪え、英雄の誕生に夢が育まれる。
   第65回 皐月賞



 この2つのRDを並べてみると、同じ 英雄の誕生 を謳っているのはすぐ分かる。
 昨秋、天皇賞のときは、ダービー2着でありながら、ジリ足でタイトルに今1つ足りないゼンノロブロイが初めてのビッグタイトルを手中に収め、秋GⅠ3冠の門出の勝利を飾った。その位置が7枠13番であり、2着が2枠4番ダンスインザムードであったことも思い出しておこう。



 今回の英雄とは、当然クラシック第1冠、皐月賞馬であるが、当然その先のタイトルをも視野に入れていることは間違いない。このレースを勝たなければ、3冠の資格がなくなるからだ。資格はただ1頭に与えられる。



 今年の終了したGⅠの枠順をもう一度見直していただきたい。



 ある騎手は、フェブラリーSこそ乗り馬がなかったが、高松宮記念では1枠1番にいたし桜花賞では、2着馬4枠7番の隣にいた。ズバリ! 武幸四郎である。宮記念の1枠1番とは実は、勝ち馬大外8枠18番の隣に当たる。
 今回、幸四郎が兄豊の隣7枠15番に入ったことで、春GⅠで幸四郎の隣の発射 が向こうが途中で止めたりまた囮に使ってもよい決め事であるのかどうか、注目される。今回も遣り であれば(それはかなり濃厚だが)、以後も注視を怠れない。また、今回こそ囮の可能性もある。



 今年の中居のCM、飛行機 トラック と、ビークル(乗り物)を出して来ている。これは意味を孕んでいるのであろうし、やがてそれは分かるだろう。先週の ニンジン全開 は、2着キャロットファーム(にんじん牧場)のシーザリオであった。7時までの前売りの、オッズが気になるところである。

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ディープ一押し

2005年04月15日 15時09分56秒 | Weblog
 さらに36p。四位洋文は、2001年香港の恒例12月のGⅠ競争の思い出を語っている。御承知の通り、香港日本馬V3という歴史的競争の日のことである。最初にユタカが勝ち、さすがユタカさんとユーイチと話していると、ユーイチもエイシンプレストンで勝ってしまい、次は自分の番とそそわそわ挙動不審なほど緊張し、アグネスデジタルで勝つことができ、チームジャパン という意識で喜びを分かち合った・・・云々である。

 この歴史的な日の、日本馬V3 の勝ち馬3頭を紹介しておこう。



香港ヴァーズGⅠ 1着 14番 ステイゴールド    武豊     池江厩舎
香港マイル GⅠ 1着 13番 エイシンプレストン  福永祐一  北橋厩舎
香港カップ GⅠ 1着 12番 アグネスデジタル   四位洋文  白井厩舎



 今回の皐月賞の枠順と引き比べてみて、14番 武豊 池江泰郎厩舎 は、ディープインパクトとこの日の勝ち馬 ステイゴールド でまったく同じであることが確認できるだろう。



 ここに周到に隠されているのが、14番ディープインパクト であると考える。

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14番の示唆

2005年04月15日 14時40分57秒 | Weblog
 皐月賞の、大本命ディープインパクトだが、これが発射するかどうか、息づまる興奮は沸かないが、これが大丈夫であるという示唆を、「優駿」から示しておこう。



 皐月賞第65回 65pを見ると、桜花賞でも紹介したように、メイショウボーラーの故郷探訪の記事である。メイショウボーラーは14番ゼッケンでフェブラリーSに優勝している。単純に、14番にディープは入った。



 読売マイラーズカップ第36回 36pは、四位洋文のインタビュー 海外競馬に挑戦した思い出を語る記事で、日本馬ダンスパートナーでクインエリザベス2世カップに挑戦したことを述懐している。97年、8着に敗れたが、ダンスパートナーのそのときのゼッケンは調べると14番である。



 中山グランドジャンプ第7回 7pは、遅れてきた新人 27歳の柴山雄一騎手が、中央移籍後初勝利したのを今月のクローズアップで取り上げた記事と写真。その柴山騎手が3月6日の阪神でテイエムメガスターで初勝利したときの写真で、乗っているゼッケンは7枠14番である。



 3冠にも夢が広がる英雄の誕生 ディープインパクトの勝ちは動くまいと見る。



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2005年04月14日 23時26分22秒 | Weblog
 ディープインパクトの位置は、大丈夫だと思います。優駿の65Pとも合致しています。

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楽しみますか

2005年04月13日 23時54分23秒 | Weblog
 BIG TIME



 今年の中央競馬キャンペーンキーワード である。


 絶対に書けない。



 私はこの言葉に込められた意味を解明したつもりだが、この言葉は世間 競馬ファン一般に投げかけられているものであり、その気になれば、誰でもこれが一体、的中馬券を掴む という点で何を意味しているか、分かるはずだ。



 今のところ、逆に私は、ニンジン全開で 楽しみますか~ の中居クン の言葉の意味が分からないが、まあ、その内思いつくこともあるだろう。



 皐月賞の枠順は明日発表だが、比較的明快に答えが出るのは、日曜の枠順を見た後になる。週初めに2つの馬番を把握していると書いたが、それは変わりなく、勝つ1番手と思われるディープインパクトがその2つ以外の場所に入ることを期待している。



 現在最も信頼しているある示唆に拠れば、桜花賞は 3つのゼッケンを勝ち馬候補として絞れ切れていた。そのうちの1つが17番ゼッケンだったわけだが、今回もビッグタイムの空恐ろしい示唆により、連対馬番が浮かび上がるはずだ。



 このシーズンに至ると、愈々本番という風情になる。



 お楽しみはまだまだこれからだ。今週は、ある馬番を示唆してきた馬が2頭揃って出走を予定している。



 皐月賞のディープインパクトは 1番 7番 10番 12番 13番 あたりに入るのでは、と、馬券を買う必要の無い枠順予想を5点挙げておきたい。この予想は外れても気が楽である。

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単勝~番 を教える馬

2005年04月13日 20時55分02秒 | Weblog
 ジョン&ポール いやジョン・ポール2世よ。乞い願わくば、わが馬の出走日に再び的中を齎したまえ



 ...先ほど記事の若い男の祈りと同様、無事この馬が今週も予定通り出走し、お約束通り、豪快に馬券を発射してくれることを願おう。



 先ほどの記事では、その馬 の出走した当日の~番の単勝馬券のみをご紹介したが、5回出走したこの馬が、土曜日曜に続けて出走することは有り得ない。しかし、土曜に出走すれば日曜日にも、また土日が逆でも、同じく~番は発射するのだろうか? もしそうなら、その馬の出走が土曜でも日曜でも、出走週には 「~番を買いの一手」 でウインズに走ることになる。無論全レース買うわけには行くまい。ほどほどで止めることが肝要であり、引き際を心得るべし。

 では、先の記事で取り上げなかった、その馬 が出走した週の、出走当日ではない日の(つまりたとえば日曜出走なら土曜日における)~番 の単勝馬券の的中した配当を御紹介しよう。これまで出走回数は5回であるから、5日間に出現した~番単勝の列挙ということになる。敢えて、競馬場月日は添えない。


 3R  170円
 5R 1550円
 8R 2290円
12R  270円
 1R 1170円
 4R  500円
 5R 1120円
 4R  290円
 1R 9240円
 8R  510円
 
 しつこいが、ついでに、出走当日5日間で出た単勝配当もまとめて上げてしまう。この馬自身のデビュー戦は含まない。


 7R  980円
 3R  580円
11R  130円
12R 1110円
 5R  300円
 1R  250円
 4R  340円
 7R  360円
10R  390円
 1R 1120円
 1R  160円
 2R 1220円
 4R 1310円
 7R  180円
 6R 5250円
10R  630円
 3R  280円
12R 3640円



 この馬が出走した5週では、~番で 28回 1着の単勝馬券が出ているということである。



 このような馬は他にもいる。
 


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その馬が出走すれば...

2005年04月13日 17時48分10秒 | Weblog
 その馬は、自分にふさわしいゼッケンでデビュー勝ちをおさめる。
 そして、自分が勝った2つあと、そのデビュー勝ちゼッケンの馬をやはり勝ち馬に従える。5番人気の自分の単が¥、1100だったが、彼の従えた馬の単勝も、¥、980の4番人気。
 これがこの馬の出走日の約束になる。その馬は~番の馬、~番を教える馬なのだ。



 敬虔なクリスチャンのある彼の若いファンは、朝教会に通い、そしてこの馬の出る日のそのゼッケンの単を朝の1レースから買い整えることを習慣にした。



 11月のある日、その馬が9Rで出走することを確かめ、その若いファンは、東京の朝から単1点ずつを買う。3Rで、3番人気の馬券を獲る。¥、580。その日のメインを見るとその~番が圧倒的1番人気、単オッズ 1,3倍。若いファンはもう今日は~番はいいやと思い、明日のGⅠレースの検討をすることにした。夕方家で検討しつつ、成績を調べると、~番は福島の5Rでも単¥、300、京都の最終でも5番人気で¥、1110。当然東京のメインでも低配当ながら1着していた。肝心のその馬は、4着に敗れる。が、しかし彼の目を奪ったのは、その馬のレースで勝った馬が1番ゼッケンの3番人気の馬だったことだ。単、¥、820。そのレースは9頭立てなので、1番が10番目! つまり、この馬の教える番号なのだ。
 そう、この馬は出走して10番を教える。



 3レース目、12月の土曜。朝、場外馬券売り場に遅れて着いた彼は、中山の9:50の1Rの1番人気を買いそびれてしまう。レースを見ると、期待通り10番が1着で入線する。3馬身差の圧勝だった。単¥、250。見ると10:05の京都の1Rの10番は4番人気である。敬遠して見送ると好位4番手で4コーナーを回ると、あれよあれよで先頭に立ちそのまま押し切る。単¥、1120。臍をかむ思いの彼は、気を取り直し、新聞に目を通し、じっくりと落ち着いて中山の4Rの10番2番人気(¥、340) 中京の7Rの1番人気(¥、360)を獲る。一息ついた。それより彼の喜んだのは、その馬のその日の6番人気での勝利だった。その馬の父を応援していた彼である。馬券は取れなかったが、彼はささやかな祝杯とともに、2勝目を祝う。



 4レース目、年明けで格上とも思える重賞挑戦ながら、3番人気に推されていた。無論応援はする。が、彼の関心は朝からの10番ゼッケンだった。実に、1R 2Rと続けざまに10番が1着する。単は¥、160 ¥、1220。今日はもうこれでよし、と彼は思った。しかし彼の前で4Rも10番が1着し、単は¥、1310。あせる気持ちで7Rの1番人気の10番の単を買う。¥、190 メインレースでその馬の応援を終えると、最終の10番が4番人気をみて、彼は買いに出た。結果は11着。



 5レース目。3月20日。メインはスプリングステークス。彼のあの馬も出走するが、人気は低い。1R4番人気、2R12番人気、3R10番人気、4R10番人気 と10番はいいとこなし。5Rは武豊の乗った1番人気の10番。彼は自信を持って大きめの勝負を掛けた。好位につけ3番手で最終コーナーを回ったまではよかったが、のびきれず5着。これで彼は首を傾げた。今日は不発なのではないか。見ると京都の3Rでは10番が1着で280円つけていた。はたしてこれで打ち止めなのか。その直後だった。今度こその武豊の1番人気9番が逃げ込むかと見えたところ、並んで付いてきた10番が驚きの粘り腰をみせ、何と1着で入線。単勝は¥、5250をつけた。悔し紛れは後の祭りだ。彼は10Rの2番人気の単勝630円をとり、後はその馬の応援と最終レース後の有名騎手の引退式に専念することにした。その彼の前で、人気馬がもがく中...



 彼は十字を切って祝福を与えたい思いで悠々最終レースを見上げた。


 「次は皐月賞だ...またその日は~番を教えてくれよな ○○○○○」


 そのころ京都の最終で10番の11番人気がまんまと先行粘り切り¥、3640 つけたことなど彼は知らずにいた。

 ローマ教皇史上初めて十字軍とガリレオ裁判が誤りであったことを謝罪した法王が亡くなったのは、皐月賞を2週間ほど前にしたある明け方だった。

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ニューヨークの桜(読後即デリート)

2005年04月12日 15時45分18秒 | Weblog
 今日御紹介する馬は、昨年末12月12日にデビューして以来、現在6戦2勝の3歳馬である。ま、クラシックには縁がなさそうだ。

 この馬が出走する週、必ず、ある馬番が出る。

 そのさまを、順に御覧頂こう。ま、コーヒーでも喫みながらのんびり聴いて頂きたい。

 デビュー戦は12月12日のレースだったが、その前日次のようなレースがあった。

2004年12月11日
中山4R

1着 6枠11番 メジロトンキーズ
2着 5枠 9番 カンファーエルフ

馬連 ¥、15450


 このレースでこれを買うのは、今話題の馬を元ネタとしては無理だろう。また、この馬自身もデビューで華々しいレースを披露したわけではない。が、昨日のあるサイン馬同様、本来ある役割を帯びた馬たちは、それこそMI6 CIA並みの小顔で、私たちの前に現れ、印象を止めない。

 次に、この馬は年末有馬記念の週の未勝利戦を勝つ。その前日の重賞

2004年 12月 25日(土)
中山11R ラジオたんぱ賞2歳ステークス

1着 8枠 9番 ヴァーミリアン
2着 2枠 2番 ローゼンクロイツ
(9頭立て)
馬連 ¥、320

 このレースの2番が、9頭立てで '''11番'''でもあるという点が、この馬の認知確認といってよかった。

 次に、1勝馬の身で、この馬は年明けの重賞に出走を表明する。が、実にこの馬自身が枠順発表後レースを回避、つまり出走取り止めをしておきながら、この馬番は当のそのレースで堂々と出現する。

2005年 1月 16日(日)
中山11R 京成杯

1着 7枠 9番 アドマイヤジャパン
2着 8枠11番 シックスセンス

馬連 ¥、660

 次にこの馬は1月30日の東京のレースを使う。その出走1時間以上も前のレースで、約束の馬券が出る。

2005年 1月 30日(日)
中山6R 

1着 6枠 9番 ドラゴンシャンハイ
2着 7枠11番 タケショウヤマト

馬連 ¥、9550

 次のこの馬の目標は弥生賞だった。3月6日の枠順に名を連ね、その前日土曜の中山のレース。

2005年 3月 5日(土)
中山9R 黄梅賞 

1着 1枠 1番 サトノケンシロウ
2着 8枠 9番 コクサイトップラブ
(10頭立て)
馬連 ¥、880

 これも1番ゼッケンが10頭立てで直せば 11番 である。

 最も最近のこの馬の出走は、晴れやかな桜の週 即ち先週の日曜だった。ニュースに拠れば、ニューヨークの公園では日本が贈った桜が満開であるとのことだが、市の法令で飲酒が禁じられている園内、上野のような後景 うららかな風情は見られぬらしい。

 この馬は、ついに念願の2勝目を挙げた。その先週、彼が勝った1時間後の福島のメインレース

2005年 4月 9日(土)
福島11R 

1着 5枠 9番 プライマリーケア
2着 6枠11番 アズマアビリティー

馬連 ¥、2750

 もう一度確認しよう。この馬が出走して来たら、この馬の発射如何によらず、また回避しても枠順にある以上、そのレースが土曜でも日曜でも、必ずどこかで この 馬番 が出ると信念を持ち、1レース1点買い続け、出たらそこで止める。ことに重賞まで使いこの馬とこの馬番の関連を競馬会が表明していた以上、先週のこの馬券はおいしいの一言であった。実績上、注目度の高い重賞レースでは低配当、と見てよいと思う。またこれで打ち止めとは到底思われない。出走を終えたばかりだが、次にこの馬が出走してくれるのは何時だろうか。
 ニューヨークの桜に似て、競馬会の表す弔意、この馬がターフを走る限り、また仮に現在のCMが終わっても、私のこの小論を読んで下さった方が世間や場外に溢れ一般に認知されない限り、この馬の出走に込めた競馬会の約束馬券は続くであろう。




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夢にまで見た VANだぜ~

2005年04月11日 18時06分12秒 | Weblog
  その馬

 その馬が、何かをやり始めたのは、4月11日の競馬で2着してからであったと思う。とにかく、その記念すべきレースで2着してから、その馬の快進撃いや怪行動が始まった。無論4月11日即ち今日中央競馬は無い。これは昨年のことに始まる。

 その馬は、次に5月23日に出走し、1着するのだが、1着かどうかに関係なく、その日行われた注目度の高いレースの2着のゼッケンを教えた。これで、自分の資格と仕事を自覚した(させた)のか、6月に大きなレースの無い週に出走し、3着すると、4ヶ月の休養に入った。
 そして、10月31日に久々のレースを勝つと、そのとき出走した自分のゼッケンでまたその日の大きなレースの連対馬番を教え、悠然と競馬場を後にした。長い足が印象的であった。
 次にこの馬が向かったのは、11月21日のレースだった。彼同様のスーパースターの名を負ったレースで2着してみせると、この日彼を差し置いて1着した馬のつけていたゼッケンと同じゼッケンの馬が人皆等しく注視するレースで1着で飛び込む。
 次に彼は12月5日のレースに登場し、2着という入着順位よりもそのゼッケンで注目されたが、この日の大注目のレースでは、そのゼッケンも、彼を差し置いて勝った馬のゼッケンも登場せず、代わりにその裏の関東で行われたメインレースで彼の着けていたゼッケンが2着した。このことを暗示するかのように、当の大注目の大レースでも、関東のメインレースでも、彼と同じ馬番の馬2頭とも、馬名に同じ○○○○○の文字を持っていた。彼もよくこの○○○○○に登場し喝采を浴びたものだった。彼を演出する側の配慮、というより常套手段で、何時も同じことをやるとばれるのである。それを「監督」は嫌い、隠しはぐらかしつつ上手に彼のような「役者」を使う。
 年明けて、彼は2月20日に出走してきた。今度も再び休み明けで1着。休暇中は音無しの構えに見える物静かな彼だが、休み明けで好走するというコツをどこかで飲み込んだらしい。そして彼のゼッケンは勿論その日の大レースでも注目されたが、騎手が致命的ともいえるスタートの出遅れを冒してしまい、彼のゼッケンはそのレースで馬群を抜け出しきれなかった。彼をずっと追ってきた人々の中に、これは出遅れというアクシデントであり、実際は、彼のつけたゼッケンと同じ馬が実は勝っていたはずのレースだったとの意見が現れたが、そのうちの年かさの一人が、ドンと言おうかボス格の貫禄を利かせて言い放つ。
 「いや、これも監督の意図、演出なのだよ□□クン。君はまだ若い。俺たち『太陽の季節』で育った太陽族の遊び人のなれの果ては、こうした苦味を戦後何度と無く味わい、かつ飲み、喰らい、恋し、歌い踊ってきたものさ」

 結果的に彼が2着に従えた馬のゼッケンが、この大レースでも2着に食い込んだのだが、それは無駄というものだった。なぜなら、彼の出走したレースはその日の大レースの後の競争だったからである。
 先ほどのボス格の男は、黙ってその大レースの1,2着の2つのゼッケンから その馬(ここで私たちがお話している主役の馬)に馬連で2点を買い、 的中させる。1530円。「昔なら中穴と呼んだ馬券だがな、今この3連単時代じゃ、穴どころか本命扱いさ...」 
 この男たちの一団は帰り道、この馬の行く末、いや正確にはこの馬が今まで教えてきてくれた事柄の行く末を誰彼無く心配し、また次があるさ、と呟く者もいれば、黙りこくったまま、もう2度とはやらないさと、心中諦める者もいた。

 その馬は、3月6日の枠順に再び姿を現した。そして、今度は巨大なレースこそ組まれてなかったが、先々の巨大なレースで主役級を張るかもしれないという馬の出走するレースに合わせ、登場することになった。2月20日の苦渋を覚えていた若い男は、またこの馬のやることを見届けようと人でごった返すパドックには見向きもせず、ひたすらその馬のレース結果を固唾を呑んで見守っていた。レース直後、直ぐ馬券を買いに走れるように。そう、その馬の登場するレースはこの日のメイン競走の直前、1つ前のレースだったからである。その馬が1着し、相手が4番ゼッケンだったのを見届け、若い男はメイン競争でその馬のゼッケンと同じ馬券を買いに走ろうとした。ボス格の男が止めた。その馬のゼッケンはその日のメインレースの大本命馬と同じだったからである。「あいつは、こいつが1着することを教えるために今日出走してきた。また、本当に大きなレースであいつが走る日を待とうや。今日はもう、どうしようもないさ。この人気で100万も突っ込むなんて男のやることじゃねえやね」
 メインレースでは、前評判ほどではなかったが、その馬と同じゼッケンの馬が完勝し、やはりその馬が走るとき、「監督」が彼を主役として、1,2着馬のゼッケンを教える役割を依然果たすことを一団は知って、ほっと胸を撫で下ろしたのだった。

 4月10日、再び今年3度目の巨大レースが訪れた。その馬の出走は無かったが、その馬の「役柄」に詳しい年かさの男は、その大レース直後、固唾を呑んで、阪神競馬場の点滅する1,2着の馬番をじっと見つめながら、動けなくなってしまった。
「やっぱり、あいつだった。決まってあいつが去年の秋ごろから助けてくれるようになったが、今日もあいつだった。あいつがやったんだ、見事に! あいつの逝ったときも...」

 レースは程なく、17番 7番 ・・番  で確定した。


 以上、井崎脩五郎先生 鈴木淑子さん出演、JRA VANのCM(中央競馬会のHP参照)を見て、想像いたしました、フィクションであります。登場する その馬 は、未だ現役であります。

 

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ペールギュント

2005年04月11日 14時36分33秒 | Weblog
ペールギュントを4、5番人気で加えるべきでしたね。

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さて

2005年04月11日 14時21分49秒 | Weblog
 「優駿」4月号、桜花賞が(皐月賞も)第65回なので、65pを見る。フェブラリーステークスの勝ち馬の故郷 日の出牧場 を訪ねるページ。
 そのフェブラリーステークスが8枠14番の福永祐一騎乗のメイショウボーラーの勝ち、2着は4枠7番だった。唖然とするほど堂々と、桜花賞も8枠の福永祐一と4枠7番で決した。



 皐月賞は、いや皐月賞も、これという予告レースが存在し、連対するゼッケンを教えている。私の現在の見解は、ディープインパクトから、その馬番2つに流せば馬券は獲れるというもので、願わくば、その2つの馬番にディープが入らないことを望む。



 36回目となるマイラーズカップもある週なので、36pにも気を配る(既に配っている)。ここは、四位洋文が香港で勝ったレースのことを回想するシーン。ダンスパートナーで挑戦し、アグネスデジタルで勝ったときの、ユタカさん ユーイチらとの喜びの場面を語っている。



 私が2着と踏んでいる馬が何番人気か、さて、人気を予想すれば、


 1番 ディープインパクト
 2番 ビッグプラネット
 3番 ダンスインザモア
 4番 マイネルレコルト
 5番 ローゼンクロイツ
 6番 アドマイヤジャパン
 7番 ヴァーミリアン
 8番 コンゴウリキシオー

 これは、サインとは関係なく、わたしの感触であり主観である。が、桜花賞1番人気シーザリオを予測できたファンは少ないはずだ。1番人気も何も、向こうが勝手にこのように売れています、とお手盛りに発表するだけであり、オッズは勝ち馬 当たり馬券を高額で払い戻したくない向こうの一種のサインと読むべきで、ほどほどの異常な低オッズを私たちは利用すべき。ま、4番人気以下はダンゴであろう。この単勝人気予想は私は勝ち馬予想ほど自信はない。

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