祇園精舎

気の向くままの徒然日記

四門出遊

2007年02月03日 | ひとりごと
オシャカさまの話にあります。
人間には避けられない苦しみがありそれは生・老・病・死と4つあると…


よほど疲れていたのか朝までグッスリと寝てた。しかしフッと気づくと体が動かない…?事故の影響からか全身に痛みが走る。前日には痛くなかった箇所も痛い…
痛いより動けないことに愕然とした「まいったなぁ…」と呟いてしまう

立てないから這って行く。階段で何とか立てた。トイレは洋式で助かった。着替えは用意してくれたので何とかできた。
いつも何気なく通っている玄関と廊下の仕切りの段が越えることができない。靴が履けない…
この時バリヤフリーって些細だけどホンマ大事やな…と身にしみて感じた。しかし苦しい時に支えてくれる人の存在ってありがたいですね。
この想いは忘れないでおかねば…

なんにしても腰と両膝が動かない。折れてないから大丈夫…と思ってても動かない。スポーツ選手はそれでも動かして挑んでるからエライ。オイラはアカンかった…

人の手を借りないと何もできない…これほど情けなくて悔しい思いをするのは二度目の経験。オーバーにいえば地獄だ・・・


そんなこんなで病院まで連れてもらう。受付して待機。外来検診だから時間がかかると思っていたが長い… 人間観察をするとおじぃ・おばぁちゃんがほとんどだ。

中には一人の老患者に三人がかりで運ばれている。
「その人にどれだけの労力と時間をとられるのだろう?大変やなぁ…いや、自分も人の手を借りないと動けないから言ったらいけないや…」
客観的にみてしまう

そんな中、前に座ってたおばぁちゃんが話す。
「私も人の手を借りず自分で動きたいけどそれも出来ないねん。私みたいな老いて必要のない人間は早くお迎えがきたらいいけど…なかなかアカンのよ。だれか殺してくれたらいいのに…」
「そんなこと言ったらアカンよ!俺かて人の手を借りて迷惑かけてる。死ぬとか言ったら悲しくなるから言ったらアカンよ…」と言う。
「そうやね」とはこたえてくれた。しかしどこまで思ってくれたのだろうか‥
その後ばぁちゃんは診察に呼ばれていき会話はなかった。
長生きするのが得(徳?)ではなく生きているのが苦しいというおばぁちゃん…
でも実際死んで欲しい…とは思わなかったし長生きして欲しいと願った。まぁおばぁちゃんが殺されるならオイラも殺されてしまうなぁ…とは思った。
でも実際、医療や社会福祉・保険問題・年金・高齢化現象と考えると先々暗いことばかりだ。
長生きすると支える側の負担も大きい。理論的にはわかる。
とはいえ早く死んでしまえ!なんてことは思いたくない。
母はウバ捨て山の話が一番良い…といい動けなくなったら望むという。酷な話だ…。ならオイラが先に捨てられてしまうかなぁ

難しいことを考えてか薬飲んだ影響か寝てしまう。
そして診察。午後1時頃… お・遅い…

膝に血が溜まっているらしく抜かれた。局部麻酔されたものの痛い… 普段は見ても大丈夫なのに作業に目を向けれなかった。なんかゴリゴリとされた感触と痛みが気持ち悪い… 抜いた血を見せてくれて説明してくれたけど次回は勘弁してほしいですな。

感ずる事や考えさせられる事の時間があってよいけど動かない体が恨めしいぞ