祇園精舎

気の向くままの徒然日記

桜茶屋跡

2008年06月04日 | おでかけ
本日、ちょっと足を伸ばそうと思いました。

しかし出掛ける時に母が言います。

「どこいくかはわからんけど、雨が降ってて地盤が緩くなってて崖崩れが多いからくれぐれも山は走らんようにな。那智の方面に行ったらアカンで」

…ヤバイよ…思いっきり山の中を走ろうかと考えてるし、方角も見抜かれてる

場所を言ったら絶対反対されるのでアヤフヤにして出掛けた


場所は熊野古道・桜茶屋跡

新宮大社と本宮大社を繋ぐ古道の真ん中にある場所です。


朝給油する際、知り合いのところに行ってCBを披露してきました。

同じバイク乗りなのでお互い目が輝いて会話しましたね。

ガソリンが高騰して出掛けにくいしスタンドに寄りづらくなる中、明るい話題が出るのでまた来ようと思います。


さてR311を走らせ


わたらせ温泉


にて一服。時間的に一時間ほど走った距離にあるこの地。

適度な距離と露天風呂が広いので通る際はよくご利用してます。
ホームセンター「コーナン」で割引券があるので今回も通り道で拝借しました。

しかも終始貸切り状態なので価値がありました♪


…さてこの時点で雨がぱらついてきて思案です。

帰るか?進むか?

…温泉に入ったからそれもよしかなぁ…


実は三重県・丸山千枚田→鬼ヶ城→七里御浜といったコースも考えてます。

どれも行かず帰るのも物足りないし…

色々思案した結果、桜茶屋は行こう!と決めました。


谷口皆瀬林道




以前に百間蔵へ行った時の道を再び通る。川湯温泉をでて橋を渡り右に曲がったらこの道だ。


舗装された道と知っていたのでCBで来たのだが、道はすでに濡れているし手入れされていないので崖崩れした岩が点在している…と路面のコンディションは悪い。

この時点で天気のいい日を選ぶべきで来るんじゃなかった…と後悔していた。



途中、熊野古道と交差するところがあるので手前にバイクを置いて古道を歩く。

丁度、対向からオジサンが古道を歩いてやってきたので挨拶する。
出現した場所とこんな悪天候の中で人に会うのにやや驚いていた感じだ。

「茶屋跡までどれくらいかかります?」…と聞くと

「え~と、10分くらいかな?」と腕時計を見ながらこたえてくれた。

少し先に看板があって覗くと茶屋跡は2件あって、先の茶屋跡は10分ほど歩いた距離で目的地の茶屋跡は1時間と表記していた。

往復で2時間費やすのか…
バイクが野ざらしで雨に濡れながら待たせておくのは何かヨロシクない想いであった。

でも決めたことだから進む!


服の上からレインコートを重ねて着て頭にバンダナを巻く。

長野ツーで一緒に走った人も頭に巻いてた。
何かいいなぁ…と思ったので自分も真似てみる。
辞めた子のバンダナ。

ココにいない人なのに、「一緒にいこうや」と気持ちを入れていた。


石堂茶屋跡


確かに10分ほどで着いた。
昔は宿とかもあったのだろうが屋根つきのイスがあるだけだ。
しかもあまり使われていないのか汚れが目立つ。

体力に余力が十分あるので先を進む。

ここからあと2.3キロ先で約50分。。。
時速で計算すると遅いペースだ。覚悟をしなくては


熊野古道


アップダウンが大きくてペースがあがらない。
山々の中をホンマ細い道を黙々と歩く。

何百年前も、生活、服装や思想が変われど同じように変わらず歩いてる…と思えば時を越えた感覚に陥りそうだ




衰えていた心肺機能が活性してきて心地よくなってきた
息遣いと意識が鳥の声ととに溶け込むようだ。

バイクを置いてきたのも「大丈夫だろう」という気持ちになってきた。




着込んでいるのが祟り、逆に内から汗が出てきて蒸れてきた。

さすがに登りがしんどくなってきて「何が楽しいのだろう?」と疑問をもつようになってきた。

2.3キロとはいえ看板通りの時間はやはり費やしそうだ。。。



桜茶屋跡






着いた!!
眼前の景色は雲と霧雨に覆われ展望はさっぱりであった。

でも満足である。歩いてきたからだろう。

買ってきた紅茶を飲んで一服した。
来てよかったと素直に思えた。

多分この気持ちが後になって湧き出るから多少のしんどいのを頑張るのだろうなぁ


那智大社に向かうならまだ古道も半ばであろうが、ここで引き返して終わり。

それでも帰りも50分は歩いたか。

本宮大社までは未だ歩いて3時間はある。
バイクなら30分もあれば十分に行けるのに。。。

まぁそれだけ贅沢してるんだろうな


バイクに戻りこの後どうしようか考えた。

雨は未だ止まず。。。

とにかく濡れて寒いのとお腹が減ったので
定番のわたらせ温泉にいこうかと思ったが割引券がない。
近くの川湯温泉や湯の峰温泉がリーズナブルか…と思い川湯温泉の共同浴場へ

¥250で湯が思ったより良かった。


心身回復して帰路に着くのであった。丸山千枚田は断念した。また次の機会に


走行距離153㎞