祇園精舎

気の向くままの徒然日記

本末転倒

2008年06月19日 | ひとりごと
昨日、ツーリングの帰りに高野龍神スカイラインにて事故をした。

夕方の六時くらいで高野山から護摩壇山へ登ろうとする際、右のカーブを曲がる最中の出来事。

先方はバイクで2組。
最初の人はカーブを曲がってそのまま通過していったが次の人はセンターラインをはみだしてきたのである。

あっと言う間の出来事でよくスローモーションで流れるように…と聞くがそうでもなかった。
でも今考えると瞬時にたくさんのことを頭の中で考えていたんだな…と思える。

センターラインをはみだしてきたバイクの運転手が「しまった!」という表情をして突っ込んできたのがわかった。

自分も「うわ!何してんねん!衝突するやん!」と思ったけど

「とにかく正面の衝突と転倒だけはしたらアカン!」と思って回避することだけは覚えてる。


でも右腕が何かに当たりバランスを失って右側に倒れた。

「アホかよ!転倒するやん!確実にバイクを傷めてしまう!」と自分のことよりバイクが気になっていた。

幸いスピードを出していなかったのでダルマ倒しの要領で足元をすくわれてこけた感じ…たちゴケに近かったから自身のダメージはなかった。
先方が流されるように滑ってこけてたし、ミラーやカウルの一部が跳ね跳んでいたので自分より相手が確実にダメージがあると思った。


先に走っていた先方の相方が自分のところに駆けつけてくれ、倒れたバイクを一緒に起こしてくれた。
突っ込んできた人は自力でバイクを起こしていたのでとりあえず最悪はなくてよかった…と思えた。

先方はとにかく謝っていた。
別に無事ならどうってことないけど・・・

でもブレーキレバー、フットブレーキ、ウインカーは曲がり、黒いエンジンには傷が入っている。
エンジンガードもやられたが、その役目を見事に果たしてくれたのでホンマつけていてよかった…と安堵した。

これを別にどうってことないよ…というほど大人にはなれない。
逆にいえば直してくれるなら問題ないんだけど・・・

先方にいうと
「保険関係が絡むなら警察を呼ばなくては…」というが

警察呼んで
「コイツが悪いんです!」って被害者ぶりたくないけど・・・でもきっちりしないといけないよな…と変に迷った。

お世話になっているバイク屋に相談しようと思い電話した。
山間部で電波が悪かったがなんとかつながった。
圏外でなかってホンマよかった。。。

相談した結果、警察を呼ぶべきと言ってくれたのでその通りにした。


先方にその旨を伝えると了解してくれたが…ひどく狼狽してるのがわかった。

話をすると学生だ。なんとまぁ…
被害者的な立場であるとはいえ自分にイニシアティブがあるからだろうが…加害者の方が被害が大きいし哀れにみえた。
自分がしなくてよかった。お互い無事でよかったからだろうが。


電波が悪く何度も電話をかけては切れる…という行動が続き、警察に電話しては説明してまた説明して…とたらいまわしになって温厚と思う自分もいささか腹立たしくなって口調が荒くなっていたが、事故を起こして40~50分してようやくきてくれた。

検証した結果、先方がセンターラインを割ってきたのが悪く自分に非がない…と言ってくれた。

自分の右後マフラーに黒い跡がくっきり残っていた。先方の前輪が接触した跡。
右腕の痛みはどこかに接触しただろうが、おそらく先方のミラーだろう。

交差して接触したってこと。正面衝突なら…後から考えると末恐ろしい。。。


自分のバイクは動く。先方も破損は大きいが走れそうだ。

相手が自走できるか心配だったが、自分から動いて去らないと先方は動きそうになかった。相方の人もいてるから大丈夫だろう…

お互い連絡先を交換して別れた。


すっかり暗くなった高野龍神スカイラインを逆走して帰路に着く。
何か後味の悪い気持ちが残った。あぁ…

護摩壇山に着いたころは恐ろしいほど霧が立ちこめて前方が全く見えない状態の走行だった。おまけに寒い。。。



なんで走ってるのだろう…?



龍神に着いたころに師匠に話をすると
「アホやな~!」っていい笑ってくれた

それから温泉に入って帰ろう…と思った。

風呂から上がると何事もなかったように走れた。
気持ちが切り替えれた。何も落ち込むことなんてどこにもない…と

帰りは川沿いを走るのでホタルはもういないのかな?なんて思いながらゆっくりと山川を散策してみた。





事故したバイクはCBである。
お世話になっているバイク屋に持っていくと親切に対応してくた。

…とはいえひと月はかえってこないかも…と言われた。


それはそれでよいと思う。
焦って走ることもないし、もう一台あるのだから。




事故したことで話をすると
「バイクを降りたら?」…と冗談とも本気でもないことを示唆、

そんな一言で簡単にが従うつもりはないのだが、なんか素直に耳を傾けれた。
多分、理解ない人からの声ならば反発しただろう。。。

どことなく…ナンダロウ…ナンデダロウ…?一体ボクハナニヲシタイノ?


ここ最近、心の投石と波紋が大きい。

遠くへ行くのも良いが、今の自分は近くの足元を見直さねばならぬ時期だと感じてる。