大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒が自殺した問題で、男子生徒の両親が市や同級生らに計約7700万円の損害賠償を求めている訴訟で、遺族側は、担任教師らがいじめを目撃しながら放置していたことを具体的な事例で主張する書面を提出することが11日、訴訟関係者への取材で分かった。18日に大津地裁で行われる第3回口頭弁論で提出する。
訴訟関係者によると、昨年9月下旬、男子生徒は校内のトイレで同級生からいじめを受けたが、現場に駆けつけた担任教師は「あまりやりすぎるなよ」と注意しただけで、詳細を調べなかったという。また、同じころの体育祭でも目や口を粘着テープでふさがれるなどのいじめを受け、生徒の一人が教師に伝えたものの、口頭注意しただけだったと主張している。
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒が自殺した問題で、男子生徒の両親が市や同級生らに計約7700万円の損害賠償を求めている訴訟で、遺族側は、担任教師らがいじめを目撃しながら放置していたことを具体的な事例で主張する書面を提出することが11日、訴訟関係者への取材で分かった。18日に大津地裁で行われる第3回口頭弁論で提出する。
訴訟関係者によると、昨年9月下旬、男子生徒は校内のトイレで同級生からいじめを受けたが、現場に駆けつけた担任教師は「あまりやりすぎるなよ」と注意しただけで、詳細を調べなかったという。また、同じころの体育祭でも目や口を粘着テープでふさがれるなどのいじめを受け、生徒の一人が教師に伝えたものの、口頭注意しただけだったと主張している。
大津市教委は11日、昨年10月に自殺した市立中学2年の男子生徒をいじめたとされる同級生3人のうちの1人が担任に重傷を負わせながら学校側が被害届を出していないことに対して、「暴力には毅然(きぜん)とした対応をすべきだ」と、従来の姿勢を一転させ、被害届の提出を学校に求めていることを明らかにした。
市議会一般質問で松田哲男教育部長が答弁した。市教委はこれまで「教育的配慮から被害届を出さない」と説明してきた。担任の教師個人は被害届を出さない意向で中学として対応を協議中という。
取材に対し、市教委は姿勢を一変させた理由として、8月16日以降に担任の女性教師や学校側の対応を決めた教師に聞き取りした結果、生徒が故意に殴る蹴るの暴力を振るった悪質な傷害事案と認識したことと、いじめの再発防止に取り組む中で、暴力に毅然と対処すべきと判断したことを挙げた。今月7日に提出方針を決めた。
この問題を巡っては越直美市長や河原恵県教育長が「被害届を出すべき」との見解を示しているが、川崎文男学校教育課長は「そのせいではない」と説明した。