緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

ハイジの隠れた話

2012年03月05日 | つれづれ
死は敗北であり絶望か。死は成熟であり、時が満ちたあかしである。様々に語られ、どこか心はそれに備えようとします。私が、緩和ケアの入口に立ち、初めてケアに関わったのはアメリカに留学中の40代の日本人の膵がん患者さんでした。彼女は、訪問看護師からなぜ、わたしが・・という疑問は持たない?と尋ねられて、微笑みながら首を横にふり、これが私だから・・そう答えました。今日、ふと、20年近く前のその患者さんとの時間 . . . 本文を読む
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