オピオイドローテーションの手順を説明しました。 実際に、オピオイドローテーションを行ってみましょう。 モルヒネを 経口で 朝120mg、12時間後の夕120mg 内服していた患者さん。 オキシコドンに切り替えたいと思います。等力価換算比は、モルヒネ:オキシコドン=3:2とします。モルヒネ総量は240mg/日オキシコドンは 240mg X 2/3 =160mg20~30%減量し、 120mg を目標 . . . 本文を読む
オピオイドローテーションを行いたいと思ったら、まずチェックすべき点があります。□ オピオイドが効き辛い疼痛に対し、 非ステロイド性抗炎症薬や鎮痛補助薬の併用を検討したか。 (効き辛い痛みのコントロールが、 オピオイド以外の問題が含まれていたら オピオイドを切り替えても効果はでません。)□ 今のオピオイドで、十分な増量を試みたか。 (副作用があって増量できないときを除き . . . 本文を読む
この所、とてもアクセスが多い記事です。再掲いたしました。がん疼痛緩和は、非ステロイド性抗炎症薬、オピオイド、鎮痛補助薬の3つのグループをこの順に追加併用していきます。この中の、鎮痛補助薬というのは、元々は鎮痛薬ではないものですが、刺激伝達系のグルタミン放出経路の刺激を抑制したり抑制系のGABAの経路を賦活化したりすることで他の2グループとともに鎮痛効果をもたらす薬剤をさします。主に、オピオイドが効 . . . 本文を読む
明日は、夜、講演を引き受けていてそのまま泊りがけで明後日は、疼痛関連の基礎研究ラボを視察させて頂くために、年休をとりました。遺伝子治療・免疫療法の基礎研究ラボに昔いたのですが今、身を置く分野の基礎研究には触れることがなかったものですからとても、楽しみで、自分のために時間を使うことがこんなにも心を満たしてくれるものかと驚いています。自分のための時間とそれを心から楽しむことは本当の意味での豊かさなのだ . . . 本文を読む
3月20日(一部21日)に読売新聞に掲載された早期からの緩和ケアキャンペーン調査結果を見せて頂きました。有効回答数 約230該当記事以外で見聞きしたことがない・・90%以上見聞きしたことがある・・・・・・・・・・・・・・・約9%内、媒体は記憶にない・・・・・・・・・・・・・・約6%緩和ケアという言葉は広がりつつあると思っていたら・・9割以上の人が初めて知ったと回答・・・・・・年齢が高くなるほど、男 . . . 本文を読む
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会今年度は、第1回を6月5日、6日に開催いたします。がん患者カウンセリング料や緩和ケアチーム診療加算の緩和ケア担当医などの算定要件に、この研修会の修了証が必要となっています。(指導者講習会を修了している場合は、不要です)このページから申込書もダウンロードできます。http://www.teikyo-u.ac.jp/hospital/newsandtopics . . . 本文を読む
緩和ケアチームのタスクには、患者さんやその周りの方が抱える苦悩に、共に対処することという、大変難しい役割があります。これには、教科書やガイドラインがあるわけではありません。患者さんに向き合い、苦悩とはどのようなものなのか耳を傾け患者さんや周りの方の心の中で感じる慟哭に近づき一旦外に出て、医療スタッフとして何ができるか考えます。若い患者さんでした。強い呼吸困難感を生じていましたが、何とか乗り越えると . . . 本文を読む
4月1日・・・新入社員の方で、ちょっと新鮮な一日でした。今朝、電車の中でのこと。最後尾の車両に行くと、一つ席が空いていてうわ~ラッキーとばかりに座りさて・・と携帯に手をかけた所・・・“よっ、おっ”と、何処かで聞いたような元気な声・・見上げるとおお・・前任地の元院長。今は、P○DAの理事長・・思わず立ち上がり、席はその横に立っていた男性がラッキーとばかりに座りました。なんという偶然。一車両違っていて . . . 本文を読む