先週は日本臨床腫瘍学会学術集会で神戸でした。高額療養費制度のことでずっと国に働きかけを続けていた全国がん患者団体協議会(全がん連)の方が患者・市民が参加して学ぶPAPプログラム運営を神戸の学術集会で行っていました。 私もそこで、患者・市民参画のセミナーを3月7日金曜日の15時から依頼されていました。 その午前中に石破総理が患者団体の方々と面談されることになったというニュースが飛 . . . 本文を読む
軽微な症状を身近なもので改善させるというテーマで“蜂蜜は咳に効果がある”と言われてきましたがその確からしさについて 調べてみました。PubMedにhoney AND coughといれ2020-2025年に限定すると54本の論文が検索されました。エビデンスが高い順に1.メタアナリシス2本2.ランダム化比較試験(RCT)4本1. の メタアナリシスでは、上気道感染症の . . . 本文を読む
高額療養費の引き上げが予算委員会で審議されています。これまでの経緯21日(金)衆議院予算委員会で酒井なつみさんの質問に対する石破総理の答弁をYouTubeで聞きました。 具体的な高額な薬剤名を例として挙げ自己負担額の理解を求める内容も含まれていました。2月21日石破総理の答弁医療は、災害援助と同じだと思っています。軽微なものは自己で。緊急性、生命に関与する重大なものほど、公的援助割合を増 . . . 本文を読む
パリに旅行した家族からこんなラインが・・6歳の孫が風邪を引き薬局に行ったら薬局でオンライン診療。こんな機械をつないでくれてすぐに診察。問診で症状やアレルギー、体重既往歴、家族歴錠剤や粉の内服状態などを聞かれたのでしょう・・そして、薬局にいるわけで、処方もすぐに。総費用 診察代 25€ 薬代 35€このフランスのオンライン診療医師不足・偏在の日本軽微な症状にも医療機関にかかる日 . . . 本文を読む
昨日、今日は医師国家試験でした。私が受けた頃はといっても40年近く前のことですが4月の第1週の週末でした。3月に大学を卒業してから国試を受け5月に合格発表6月から研修開始でした。今では、卒業したらすぐに勤務につけるよう2月のこの時期になりました。何もこんな寒波が来ている時期にしなくてもよいのに・・12の都道府県に試験場が設置され、前日から泊まり込み。どの大学にも学生が国対委員(国家試験対策委員)と . . . 本文を読む
前回の記事何年も続いていた皮膚炎がビタミンで軽快:食事は大切!ビタミンBには沢山の種類がありそれぞれ機能が少しづつ異なります。今回は、ビタミンBと亜鉛のそれぞれをまとめてみました。豚肉、牛乳、ナッツが嫌いで食事量が少ない(アルコール多飲、偏食など)の場合 中々治らない湿疹、脱毛、 手足がビリビリ痛い、 物忘れが急に進む、 やる気がでないといった場合は、ビタミンB欠乏症に注意します。ビタミンB1(チ . . . 本文を読む
外勤先で他の先生から引き継いだ患者さんでした。何年も慢性的な皮膚炎があり皮膚科専門医からステロイド外用剤の指示が続いていました。高齢者で、引きこもったような抑うつ的な様子と聞いていました。食事を確認すると宅配のお弁当が毎日届きそれを食べているとのこと。お弁当について尋ねました。 全部食べますか? ええ・・まあ・・ どんなものは残しますか ひじきとか・・ 他のおかずも? まあ・・ご飯を佃煮などで食べ . . . 本文を読む
新年早々、衝撃的なニュース安楽死法案が英国議会で委員会審議されていて、まもなく可決されそう・・と。出典は The LancetIF203 驚異の雑誌なのでその信頼度は極めて高く、世界からの注目に値するもの・・その最新号にAssisted dying, complex systems, and global equity in palliative careLibby Sallnowal.∙ Bea . . . 本文を読む
12月27日の最新のグラフを一番下にアップしました!下までスクロールをインフルエンザが急速に増えています今は、大半はインフルエンザA 東京都インフルエンザ情報定期的に都から病院に送られ病院から院内職員全員にメール配信される情報です。12月22日のグラフピンクの去年は一年中患者さんが発生していました。緑が2019年コロナ前赤が今年今年は季節性の急速な増え方です。この東京都インフルエンザ情報 . . . 本文を読む
久しぶりに会った看護師さん・・別の急性期病院でご一緒したことがありました。救急で活躍していた方でした。 どうしてるの? 病院は辞めました。 今は? 美容系のクリニックです。 エクステやネイルのお店も 兼任しています。 そうなの・・ 何かあったの? 友達が働いていて、 病院の給料と段違いで・・ あんなに大変だったのに 友達の給料聞いて もうやっていられない って思っちゃって・・ そっか・ . . . 本文を読む
電子カルテって、前任地ではNEC現任地では富士通と、色々・・ 今、国は病院やクリニックで使っている電子カルテを一本化していこうとしているらしい・・冒頭の表は令和5年6月2日に内閣官房で開催された医療DX推進本部(第2回)会議で示された資料3「医療DXの推進に関する工程表」そして2030年までにプラットフォームの完成を目指すらしい処方箋は紙ではなく電子処方箋。他院を受診するとき渡す診療 . . . 本文を読む
昨日は、日本緩和医療学会第6回東海・北陸支部大会にお招きいただき、日帰りの名古屋でした。がん疼痛の緩和治療現場に生かせる論文を読み解いてみようというタイトルで1時間講演させて頂きました。 その中から・・疼痛があるがん患者さんは疼痛がない患者さんに比較して 不安を感じるリスクが2.5倍 うつに至るリスクが3.5倍 働けなくなるリスクが4.9倍高くなることが報告されました(Sanford N . . . 本文を読む
30代前半、子育てをしながら、米国で研究生活をしていました。マウスの乳癌肺転移モデルで動物実験をするためにまず、必ず肺転移に至る癌細胞のラインを作ることが最初の仕事でした。実は、活字にするほど難しいことではありませんでした。マウスの肺転移の腫瘤を取り出しピペットを使って細胞をバラバラにします。細胞培養用の96ウエルの小さな一つ一つセルに、細胞をできるだけ少なく入れその中から、顕微鏡で確実に細胞が一 . . . 本文を読む
SMA(上腸間膜動脈)症候群血栓症ではありません!がん患者さんの急な体重減少そんな時、消化器症状を認めたら鑑別診断に含めたい症候群です。痩せたことで二つの血管に十二指腸が挟まれ食事がとれなくなったりします。転移ではありません。食後の体位の取り方で軽快することができる病態です。ただ・・これは、がん患者さんだけの疾患ではありません。若い患者さんでも少なくなく、2年程前、10代の男性が名古屋の日本赤十字 . . . 本文を読む
緩和医療学会の地方会、関東甲信越支部学術大会で松本に出張。医学系の学会は、数千人から大きい学会では万を超える参加者がいるため、使える会場が横浜、神戸、福岡などばかりなのだけど、地方会は数百人規模のため、アクセスがよい各地域の都市に行くことができ、ほっとします。コロナの影響でリモート参加が続き、そろそろ皆に会いたいなあと思っていた頃、現地での開催が増えてきました。そう思っていたにも関わらず、いざ・・ . . . 本文を読む