緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

片隅を見逃さない

2022年01月30日 | 医療
連日、新型コロナ感染症新規患者数が発表されては、記録が更新されていることが取り上げられています。5波までは、この増加と院内病床の埋まり方は平行していましたが、6波は、院内病床はじわじわという感じでした。それ以上に社会の滞留感が半端ないです。ここまで、本当に一人一人我慢を重ねてきたのだと思います。やりたいと思っても、控えたり、諦めたり・・頑張ろうと思っても、濃厚接触者となってしまったり・・緩和ケアチ . . . 本文を読む
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婦人科がんの患者さんが教えてくれたこと

2022年01月23日 | つれづれ
20年以上前のことになりますが・・婦人科がんの患者さんの症状のことで依頼を頂いていました。骨盤底にがんが広がって、両側の尿管に浸潤し、両側水腎症となり、内瘻化(腎から膀胱までカテーテルを入れて尿の流れを確保する方法)していましたが、それをも閉塞し、外瘻化(背中の皮膚から腎盂(腎から尿管に尿が流れ出るロートのような形をしたところ)にバルーンチューブを挿入して尿を外に出す方法)していました。これで、腎 . . . 本文を読む
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17頭のラクダ

2022年01月16日 | 医療
最初にこの話を紹介したのは2012年、その後、2015年にも再掲しました。改めて、読み返した記事です。この話を見つけた時は、目からうろこでした。出典は探せなかったのですが、アラビアンナイトの時代からの話のようです。ーーーーーーーーー父が遺言で「17頭のラクダを 長男は1/2、次男は1/3、三男は1/9分配するように」と残し、亡くなりました。しかし、17頭。分配しようにも、割り切れません。困った兄弟 . . . 本文を読む
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昨年の心に残った言葉

2022年01月09日 | 医療
お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。私はコロナの谷間、2歳と2か月の孫が遊びに来てくれていて、日常とは違う忙しい年の瀬でした。ありがたいことです。昨年、心に残った言葉・・10月に第59回日本癌治療学会学術集会が開催されました。私が担当している社会連携・PAL委員会では、委員会企画として、治療と仕事の両立支援をテーマにシンポジウムが開かれました。そこに登壇下さったがんサバイバーの村上高史さん。食 . . . 本文を読む
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