緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

つるの恩返し

2015年11月03日 | 医療
数年前、ある学会のシンポジウムでご一緒させて頂いた患者会の代表の方がお話しくださったことがありました。患者さんのお立場や、ご家族のお気持ちを医療者に向けて講演していただけないでしょうかというお願いに、自分たちの事を話すのは、羽を抜き、それで織物を織るようなものなのです。羽を抜くというのは、自分の身を削り、痛みを伴うものでいわば、つるの恩返しです。はっとしました。患者さんの語りは、医療者にとって、大 . . . 本文を読む
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