3年塩漬けにしていたブログを復活させた理由のひとつは、
昨日も書いたように、ナンシー関に触発されたからだが、
もう一点は、これからマスメディアの過渡期になるかもしれないからだ。
民主党が言ってる記者クラブの解放がどういう影響を及ぼすのか、
それとも何にも変わらないのか・・・。
よく、記者クラブはテレビと新聞の既得権益のようなことを言われるが、
問題なのは、その閉鎖性ゆえに、官僚の側が情報操作に利用できる事だ。
「発表報道」に堕しているといわれるマスメディアに対し、
官僚は自分たちに都合のいい情報だけを流す可能性がある。
その可能性を私が実感として感じたのは、
あの耐震偽装問題の時だった。
この事件の時、
マスメディアは官僚から出てくる情報に踊らされただけではないかと、
今でも私は思っている。
私はクラブの記者ではないので、そうした官僚発の情報を一次情報として
直接受け取ることはない。クラブの記者からやってくる情報を元に、
自分なりに考え、追加取材をするだけの立場だ。
ゆえに、クラブが決めた報道方針とまったく違う事は、報じる事はできない。
当時、取材から私が導いた答えは一般に報じられているそれとは違っていた。
結局、耐震偽装について私が取材し考えた事は、
自分の所属するメディアで報じられる事はなく、
ただこのブログにのみ書かれている。
興味がある方は、過去の記事「耐震偽装捜査終了らしい。」を読んで下さい。
裁判員制度も始まり、マスメディアは、
情報の出元を明示するよう配慮しているようだ。
事件報道ではたいてい、
県警によればとか警視庁への取材でという言葉が聞かれる。
そして、それがほとんどだ。独自取材でとか、めったに聞かない。
裁判員の予断を防ぐため情報の出元を出した事が、
ただ警察情報を垂れ流していた事がばればれになっただけという状況だ。
そんな私も、最近は独自で取材を行う事も無く、既存の情報のまとめや、
過去のクロノロジー的なものしか担当していない。
私は記者ではない。ジャーナリストでもない。
理解がめんどうくさい情報を分かりやすく噛み砕いたり、
素朴な疑問を呈したり、
興味を持ちやすく加工して提供する役回りだと認識している。
しかし、そんな自己認識の私でさえ、素朴な疑問を抱いて、
それに忠実に行動すれば、
人脈を駆使したディープな取材なんかできなくても、
なんだかオカシイと思える事象はいっぱい出てくるのだ。
昨今のニュース番組は、
ただのニュースでは視聴率がとれないといって、
「のりP事件」ばかりを報じ、グルメ情報を流し、
視聴者の俗情を刺激するようなものばかりを流すが、
それは、単純に政治や経済のニュースで視聴率がとれないから
ではないと思う。
政治や経済のニュースを、視聴者に共感を持ってもらえるように
料理する事ができていないだけだ。
料理というより、その問題の核心は何かを抽出する事ができていない。
テレビはその努力を怠っているように見える。
俗情をあおることの方が簡単だから、そっちに流れているだけだ。
だから、小幅にしか視聴率は動かない。
さらにいえば、テレビで働いている人間の多くが、
視聴者の興味を見誤っているのではないか。
テレビ局という特殊な狭い世界で生きているがゆえに、
テレビという箱の外側にいる人の感覚が
わからなくなっているのだろう。
先頭を走っていると信じているテレビマンは、
一周遅れで、視聴者の前を走っているのかも・・。
昨日も書いたように、ナンシー関に触発されたからだが、
もう一点は、これからマスメディアの過渡期になるかもしれないからだ。
民主党が言ってる記者クラブの解放がどういう影響を及ぼすのか、
それとも何にも変わらないのか・・・。
よく、記者クラブはテレビと新聞の既得権益のようなことを言われるが、
問題なのは、その閉鎖性ゆえに、官僚の側が情報操作に利用できる事だ。
「発表報道」に堕しているといわれるマスメディアに対し、
官僚は自分たちに都合のいい情報だけを流す可能性がある。
その可能性を私が実感として感じたのは、
あの耐震偽装問題の時だった。
この事件の時、
マスメディアは官僚から出てくる情報に踊らされただけではないかと、
今でも私は思っている。
私はクラブの記者ではないので、そうした官僚発の情報を一次情報として
直接受け取ることはない。クラブの記者からやってくる情報を元に、
自分なりに考え、追加取材をするだけの立場だ。
ゆえに、クラブが決めた報道方針とまったく違う事は、報じる事はできない。
当時、取材から私が導いた答えは一般に報じられているそれとは違っていた。
結局、耐震偽装について私が取材し考えた事は、
自分の所属するメディアで報じられる事はなく、
ただこのブログにのみ書かれている。
興味がある方は、過去の記事「耐震偽装捜査終了らしい。」を読んで下さい。
裁判員制度も始まり、マスメディアは、
情報の出元を明示するよう配慮しているようだ。
事件報道ではたいてい、
県警によればとか警視庁への取材でという言葉が聞かれる。
そして、それがほとんどだ。独自取材でとか、めったに聞かない。
裁判員の予断を防ぐため情報の出元を出した事が、
ただ警察情報を垂れ流していた事がばればれになっただけという状況だ。
そんな私も、最近は独自で取材を行う事も無く、既存の情報のまとめや、
過去のクロノロジー的なものしか担当していない。
私は記者ではない。ジャーナリストでもない。
理解がめんどうくさい情報を分かりやすく噛み砕いたり、
素朴な疑問を呈したり、
興味を持ちやすく加工して提供する役回りだと認識している。
しかし、そんな自己認識の私でさえ、素朴な疑問を抱いて、
それに忠実に行動すれば、
人脈を駆使したディープな取材なんかできなくても、
なんだかオカシイと思える事象はいっぱい出てくるのだ。
昨今のニュース番組は、
ただのニュースでは視聴率がとれないといって、
「のりP事件」ばかりを報じ、グルメ情報を流し、
視聴者の俗情を刺激するようなものばかりを流すが、
それは、単純に政治や経済のニュースで視聴率がとれないから
ではないと思う。
政治や経済のニュースを、視聴者に共感を持ってもらえるように
料理する事ができていないだけだ。
料理というより、その問題の核心は何かを抽出する事ができていない。
テレビはその努力を怠っているように見える。
俗情をあおることの方が簡単だから、そっちに流れているだけだ。
だから、小幅にしか視聴率は動かない。
さらにいえば、テレビで働いている人間の多くが、
視聴者の興味を見誤っているのではないか。
テレビ局という特殊な狭い世界で生きているがゆえに、
テレビという箱の外側にいる人の感覚が
わからなくなっているのだろう。
先頭を走っていると信じているテレビマンは、
一周遅れで、視聴者の前を走っているのかも・・。