橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

家飯のすすめ 今日はちょっと箸休め

2010-08-30 23:05:56 | 一人暮らしの家飯
このところ、代表選の話ばかりだったので、今日は息抜きで、家ご飯のすすめです。
3月で会社に通う生活が終わり、基本的に家にいます。
食事も、3月まではもっぱら職場で出るお弁当や外食だったのですが、
4月以降は、節約もあるし、基本家飯。

でも、家飯をやってると、人件費って大きいんだなあとつくづく感じます。
お金かけなくても、ちょっと冷蔵庫の中にある野菜を使って、本当に結構なモノができるんですよね。

ちなみに、今日の昼は、野菜天と冷や麦でした。

家族がいる方は当たり前なんでしょうけど、一人暮らしだと揚げ物ってあんまりやらない。なんだか大人になった気分ですよ。大人飯っていうのかなあ。
でも、天ぷら粉使って、油も少量で、後始末も簡単でした。

ところで、家飯をやっていてのもう一つの発見は、肉や魚などのタンパク質メニューが無くても、十分満足するってことです。この野菜天&冷や麦も、炭水化物&野菜のみ。

メインは肉か魚という刷り込みがありますが、あれは育ち盛り食べ盛りのいる家庭の話のような気がしますね。

というわけで、今日は、仕事辞めてこれまでにたまたま写真を撮っていた家飯を、脈絡無く並べてみたいと思います。暇にまかせてジャムとか干物とか作ってますが、どれも簡易な方法で作ってるので、平日働いてても休日にできるなってレベルです。

まず、これ。椎茸の干したのを小さく切ってチップスにし、それをアボカドの梅肉わさびで和えたものです。

能登の宿で食べて、その旨さに感激。自分でも真似てしいたけチップス作ってみました。
お宿では贅沢に「かに足」も乗っかっていたのですが、家飯は質素が肝要。withoutかにです。

これが、チップス制作過程。こーんなお天気のいい日に天日干し。でも湿度が高いとダメです。


特売の生椎茸を買ってきて作ります。

水分が抜けたら、醤油につけて、オーブントースターで軽くあぶり、刻みます。水分があるなと思ったらちょっとフライパンで煎ってもいいかも。チップスは冷凍保存できるので大量に作っとくと便利。
一日家にいるからこそできる技です。夜露に当るとダメになります。


お次はジャムです。これはブルーベリージャム&フレンチトースト。


ジャム作りというと休日に大量に作って、瓶詰めして保存というイメージがありますが、瓶を煮沸消毒したり面倒です。それに、一人暮らしだと、毎日は食べないから余ってしまって、冷蔵庫の肥やし→ゴミになっちゃったりして、かつて一度ジャム作りをして以来、2度目の意欲がわきませんでしたが、ある時、はたと気づきました。
一回分ずつ作ればいいじゃん。
そうなんです、ジャムってコトコト長い事煮るイメージがありますが、この写真のジャムは5分くらいしか煮てません。果物の形が残ったプレザーブスタイルっていうんですか、あれならパン焼きながら、ちょっこし煮ただけで大丈夫なんです。あくまで自己流ですけど。
一回分と思われる果物、ブルーベリーなら20~30粒くらい、冷凍のやつでいいです。イチゴなら5粒くらいかな。ホーローのミルクパンに入れて、砂糖ティースプーン2杯くらい入れて、その上からレモン汁絞って、火にかけとろ火で煮ます。焦げ付かないように混ぜながら。5分くらいだから、鍋についてても大した時間じゃないですよ。
こちらはいちごジャムです。一回に作るのはこの位の量。
あまったら、ラップかけて翌日使います。


ジャムときたら、仕事辞めてから初めて作ったのが、パンケーキ。

ホットケーキは結構作ってたんですけど、ホットケーキはある意味お菓子だから、なんかイベント性があるんですよね。パンケーキの方が日常の食事感がある。毎日仕事に出ていて、料理がある意味イベントでもあった以前の私には、なんとなーく作る機会がなかった感じですね。

そうそう、そういえば、この写真に写っているソーセージは「祝島」の氏本農園で作ってるヤツです。
これがパッケージ。祝島のタコも写ってます。「祝島へ行った その7」参照

これはちょっと贅沢で、4本で1000円。そのかわり保存料はなし。放し飼いの豚ちゃんで作られてます。こんなのをお店で食べたら大変な値段ですよ。
家飯だから、ソーセージ2本が500円でも、パンケーキとサラダ&ジュースで材料費は700円くらいじゃないかと思います。外食したと思えば安いです。

安いと言えば、デザートでしょうか。この暑さの中、家デザートはサイコーです!

左側はペリカンマンゴーにブルーベリーにバニラアイス。マンゴーは特売で一個77円、ブルーベリーも一パック200円くらいの時にまとめ買いして冷凍してあるヤツ。バニラアイスは1年前のですが、アイスって賞味期限無いって聞いてるので大丈夫ですよね!
右側は、ガリガリ君スペシャル!箱入りの小ちゃいガリガリ君を刺してみました。バニラアイスはロッテの「爽」を半分使いました。果物はパイナップルですが、大きいの一玉300円の時に買いました。
旨かったですよー!ガリガリ君付きなんて、子どもはパラダイスですよねえ。
私が喫茶店やったら、このガリガリデザートめにゅーに入れるな。

最後は、このところ、冷や麦とならぶ夏の昼ご飯としてマイブームになってる塩むすびです。

夏は、具無しがさっぱりしていいんですよね。いい米、いい海苔は必須かも。
おいしいお米だと、塩だけで十分美味しい。
写真ではキャベツやきゅうりの浅漬けを作ってますが、これも安くて便利。お店だとちょっこししかついてないけど、自分だと山のように作って大量に食べられます。この写真の倍くらいは一度に食べますね。その倍つくって、翌日の朝も大丈夫。
あと、ちょっと写真はとってないんですが、夏の暑い日、塩結びに合うのが、茄子とミョウガのみそ汁だと思うんですよ。あれば、シシトウと薄めの油揚を少し入れてもいい。
そんで食後にカルピスですよ。もう、く~って感じでしょ。

ちなみに、このおにぎりのお米はこれ。

毎週日曜、近所に行商に来るばあちゃんから買いましたが、3kg1260円だったと思います。米屋で買う普通米くらいの値段ですかね。でも、このお米おいしくて、2kg1200円くらいのコシヒカリに匹敵する気がします。農家直販、精米したてで新鮮というのもあるんでしょうね。

こうして、ここ数ヶ月、家飯をやってきて、家飯をあらために見直しました。
料理の腕なんてあんまり関係ない、簡単なメニューで、こんなに美味い。
やはり、その時食べたいものを。
ジャムとか、デパ地下で1瓶1000円以上のを買うのがアホらしくなってきました。
まあ、そういうのはイベントですよね。

そんであらためて思ったのは、流通経費と人件費って大きいなあということです。
それで経済規模はでかくなるけど、個人商店は疲弊する。
なら、流通経費の少ない、近所の個人商店で買った材料で、自分で作れば、その分のお金はこっちに流れる。さらに、上記のばあちゃんのお米のように、安くて新鮮でおいしいというメリットもあります。
野菜も最近は、近くの商店街の八百屋で買ってマス。一山でいくらなので、安くても以前は腐らせたり罪な事をしてましたが、今はだいたい使い切れます。だから安い安い。
書くと長くなるけれど、お肉も個人商店の切り立てのほうが絶対美味いよ。
会社勤めの方は、休日に買って、残ったら冷凍すればいいんですよ。
やっぱ、地元商店街でお買い物して自炊ですな。

グルメをブランドで買うんじゃなくて、自分の舌で決める。
まあ、自己判断なので、他の人に食べさせたら「ん??」てこともあるんでしょうけど、家飯だからいいんじゃないでしょうかね。自己満足で。

あと、家飯することで、外食のコストパフォーマンスにも厳しくなった気がします。
高いなら高いなりの正当な味とセンスを要求したくなるというか。
そういう意味で、最初に写真「しいたけチップのせアボカド」を出してくれた能登の宿の料理は賞賛に値します(ちょっと田中康夫みたいな言い方だな)。それに、ここの宿は、1泊2食つきで16000円と決して高くないのです。

いずれお金が入ってきたら(そうならないと困るけど)、素晴らしい料理人の凄い腕も堪能してみたいけれど、今の私にとっての外食は、コミュニケーションですね。友人とわいわいおしゃべりしながらご飯する場。アメ横の大統領とかお気に入りです。

そういう意味で、以下の写真にある、ベトナムの屋台は、外食と家飯のよさを兼ねるとっても楽しい食事の場でした。3年前の写真です。
この3年でどう変わっているかはわかりませんが、ベトナムでは、町中も町中繁華街の歩道上で、こんな感じの、食べ物の屋台をやっている人がいっぱいいました。小さい炭火を持ってきて、この鉄板の下に置いてあるんですねたしか。にしても、ここホーチミンの目抜き通りのビルの下なんですよ。


米粉でつくったスティック餅みたいなヤツを鉄板でジュウジュウ。卵を一個割り入れます。
そこに、こうした野菜の薬味いっぱいの甘酢をかけて食べるのですが、これがめちゃ美味かった。ベトナムで食べたものの中でも、3本の指に入りますね。雰囲気もあるのかもしれないけど。


日本だとこうした屋台は、お祭りのイベント的なところがありますが、ベトナムでは家族の夕食もこうした屋台で住ます事が日常のようで、こうして子どもとお母さんが一緒に食べにきております。


外食っていっても、まだまだ日本のような外食産業ではなくて、ご覧の通りに個人の超々零細営業。
家飯と外食のイベント性がいっしょに楽しめる感じです。
ほんとにみんな楽しそうに食事をしていて、私も交じって一緒に食べさせてもらいました。
カメラを向けたら、こんないい顔をしてくれた男の子。今どうしてるかなあ。



またベトナム行きたいっす!
家飯からベトナム飯に飛んじゃった。
でもね、ご飯は質素が基本だとつくづく感じているここ数ヶ月です。

ライブドアブログ奨学金応募しました

2010-08-30 04:42:39 | ツイッターで仕事辞めました~その後
プロフィールのところに書いていますが、取材資金のために、というか今となっては書く事で生きて行くための資金と言ったほうがいいですが、先日ライブドアブログ奨学金に応募しました。
26日が締め切りでした。現在結果待ちです。
主催者側も応募のあった各ブログを読んでる頃でしょうから、今日はブログ奨学金の応募をテーマにしてみました。

特待生になれば、1年間に300万円と技術サポートが得られるということですが、一体どのくらいの応募があったんでしょう。「書く人になれ」という募集のキャッチがついていますが、実際のところ、今の日本で、人気ブログの著者というのは、他に専門職を持つ人がほとんどで、職業作家やライターという人の人気ブログをあまり知りません。
ましてや、本職がブロガーなんて人は、日本ではまだいないんではないでしょうか。あ、きっこがいるか。でも、きっこも情報源はほかにあるって言われてますしね。

で、専門職も無い、活字の仕事もこれまでやった事が無い私が(テレビのナレーションは書いてましたけどね)、募集フォームの「奨学金をもらったら何がやりたいか」の欄に何を書いたか。

ずうずうしくも、大橋歩さんが作ってた「アルネ」のような、自分の興味で作る雑誌の電子版みたいなブログを作りたいって書いちゃいました(汗)。

もちろん、私は、連日政治ネタをつぶやいてるようなヤツだし、大橋さんほどのセンスもおしゃれ人脈もない。でも、洋服好きだし、手仕事のよさも伝えたい。日本の住環境も良くしたい。知識無い分は取材でカバー。センス無い分はへんてこりんな切り口で補う。総理大臣のファッションから政策を考える!硬いとか柔らかいとかネタに区別は無い!ってなんだかラップみたくなっちゃいましたが、とにかく、本当は繋がっているはずの「暮らしの中の美しさや幸せ」と「政治や社会問題」がいっしょごっちゃに載ってるサイトを作りたいと訴えたのでした。
全てのテーマは自分というものの中で無意識に繋がってるし、多分、それは私以外の人の中でも同じだと思うのです。

ファッションショーを見ていて、人間の生き方や、政治の哲学に思いを馳せる事もあれば、おにぎりの具に、独立自尊を見たり、挙党一致を考えさせられることもあります(多分)。どんな人にも衣食住はあり、遊もあり、そんな私たちはみんな社会に生きていて、政治の恩恵にあずかっている。被害にもあってますけどね。

異なる様々な経験から無意識に受け取った印象が、その人の価値観を形成して行きます。

このブログのタイトル「What is value?価値って・・」は、モノの価値とは何だろうという他に、今、私がもっている価値観はこれまでどういったものを見聞きし体験してきたことで形成されたのだろうという思いからつけています。

現在アラフォーの私。分かりやすいところでは、YMO、橋本治、ナンシー関の影響を受け、大学時代はバブル期でしたが、ボーイッシュなルックスのため、ワンレンボディコンなどは遠い世界でした、などなど、読んだり見たりしたものから、自分を取り囲む時代的要素や経済的環境など様々な要素が自分の価値観を形作っています。

じゃあ逆に、そうして作られた私の価値観で、今の世の中に溢れる様々な森羅万象を斬ったらどうなるか。
新しく作るブログは、言ってみれば、私という人間の体験を通して「価値とは何か」を考える一人メディアです。
心地よい住とは何か?着心地とは何か?美しいとは何か?美味しいとは何か?
将来、ブログタイトルはリニューアルするかもしれませんが、「What is value?価値って?」という現在のタイトルは、ブログの通奏低音として流れる思想として引き継ぐつもりです。

そうして考える中から、また別の新しい価値観が見えてくるといいなあなんて思います。

思いますっていっても、まだ奨学金もらってライブドアブログに移れるかどうかなどわかりません。半月後には、落選して、今年は年が越せないと焦ってるかもしれません。
でも、奨学金をもらえようがもらえまいが、やりたい事が変わる訳でもない。
もちろん、経済的な事情やいろんなタイミングやなんやかやで、1年後の私がどんなことをやっているかはわかりませんが、テレビの仕事を20年やってきて、それしかやった事の無い私にできる事と言ったら「見聞きして」「伝える」ことだけです。
だから是非とも特待生になって「技術サポート」も欲しいんですけどね。自分だけじゃ、サイト構築は無理だー。

なんか、夜中に文章を書くと、ついついキレイゴトになってしまいます。
それに「一人メディア」なんて、よっぽどその一人の個性が際立ってないとできないことだと、書いた後になって気付いちゃってます。お恥ずかしい限りです。
でも、私一人が食ってくだけなら、お客さんもマスメディアほど沢山集めなくてもいいんじゃないかなどと甘い事も考えています。やっぱ、甘いな・・・。今日も、週刊モーニングの本谷有希子氏のコラムを読みながら、これがプロだよねえと感心しておりました。「慎吾ちゃんの闇」は私も気になっていたんです、是非とも的確な言葉で表現してください。

話が逸れました。
夜中はついキレイゴトになると書きました。
私の場合、「価値とは何か?」とか言ってるけど、単に自分の趣味や喜怒哀楽を垂れ流すだけだったりします。垂れ流すだけでは芸が無いので、なんとか面白がっていただけるように、足掻いてみたいと思います。

深夜は夢見がちなので、多分この文章も朝まで寝かせて読み返してからアップした方がいいのだけれど、今日はあえてこのままアップしてみます。やばい、寝ねむねむです。

今後とも当ブログ、何卒よろしくお願いいたします。
こっそり投稿しよ・・。