宙場館

市町村文化圏に住む、あるしがないアマチュア楽隊人の日々

勘違い

2005-10-01 18:40:34 | 悩み
 昨日で上半期の締めという所が多く、その関係で先週は伝票処理についての問い合わせが多かった。その中で、取引先の困ったちゃんから「返品した部品の伝票処理ができていないから、急いでやってくれ」というのがあった。

 実は返品部品を受け取った際に必要な納品伝票を彼が紛失していたため、返品処理を行う取引先の県本部で処理が保留されていたのが原因なのだが、どうも我が社が返品に対し直接返金をしていると勘違いしている節があった。(実際は我が社から全国本部、県本部、地元組合 という形で納入している)そこで、県本部の担当さんと「一体、誰が原因だと思っているのかね?」と電話で苦笑し合ったが、そもそも発注の際に彼に仕様を説明して確認したのに、その品は彼の思い込みでお客さんに交換を頼まれた、といういわくつきの品であり、そういう物に限って…ということで笑い話に落ち着いた。

 彼は「パニ坊」とは別人だが、パニ坊はパニ坊でさらに増して困ったちゃんである。昨日も「助けてコール」で朝から出向き、コンバインの故障原因を調べてみると、伝導軸折損という重症。分解し壊れた部品を見せると「ベアリングを交換すれば動くと思っていた…」ってベアリングと軸の関係を全く理解していないことが判明して唖然。これでお客さんから修理代を取っているとは…。

 で、修理するにはそのギアケースを割らなくてはいけないが、チェーンブロックもホイストも無い工場(!)では対応ができず、県本部センターでの修理するしかないと分かっているので、嫌みで「さあ、どうしますか?ここで作業しますか?」と問いかけると、まっ青になって「お客さんに相談します…。」結局、本部センター行きとなったのは言うまでもない。

 機械のその部位はなぜ動くのか?が分かっていれば、現場で即判断して本部センターに依頼できたのに…と思いつつ昼になったので事務所で昼食を摂っていると、パニ坊は傍らで電話を掛けまくり。相手は各メーカーの担当者。そう、彼は引き受けてきた修理を私だけでなく他人に頼むのが当たり前だと思っているのだった。中でもあるメーカーには使い込んでいる機械の運搬を頼んでいて、ただただ唖然、である。

 パニ坊も普通の人間なら、自分がしている事を自分の車に当てはめるといかに勘違いな人間か自覚すると思うが、この前言った皮肉が理解できなかったので無理なようである。

 その皮肉とは…生産中止から10年以上経った車の一般修理に、モータースまで出向く自動車メーカーってありますかね?…。この車はもちろん彼の車である。