今日は会社の昼休みにコンクール自由曲「ハンガリー狂詩曲 第2番」の楽譜を「作った」。なぜ「作った」か?吹奏楽に関わった方ならご存知だと思うが、コンクールには1団体の制限時間というのがあって、どんなに素晴らしい演奏をしてもタイムオーバーは即失格、となってしまうため、往々にして自由曲がカットされる。と、いうことで指揮者の指示により楽譜に手を入れた、という訳である。
カットについては昔から賛否があるが、お偉いセンセイをゲストに招いてトークを挿んだテレビのクラシック番組でも堂々とカットが行われているのを見ると、限られた条件下の演奏では同じだな、と思わずにはいられない。大学生の頃はカットが嫌いでコンクールが嫌いだったから、自分もそれなりにカドが取れた、ということか?
さて、カットを織り込んだ楽譜を作る理由はなぜか。カットした間を直接繋ぐことで楽譜を見やすくすると共に、数え間違いによる「落ち」を防ぐのが一番の理由である。中学、高校時代は制限時間内に収まる曲を演奏してきたが、社会人になってから季節団員(笑)として参加したコンクールではいわゆる「大曲」を演奏することが多く、こうした楽譜作りを事前に行った上で練習・本番に臨んできた。
やらなければやらなくても良い、言ってみれば「儀式」のようなものだが、楽譜を組み直すことで結果的には曲の構成を見直せると共に「譜めくり」というリスクを減らせるため、演奏に集中することができるようになるのは自分の経験から間違い無い。
写真左:カット「指示」譜 写真右:カット変更譜)
そうそう、今のご時勢、手作業で切った貼ったをするより、PCの楽譜作成ソフトで作った方がきれいで早いのでは?という方もあると思う。が、自分は1曲の中に別書体の楽譜が存在するのはどうも苦手で、昔からの方法で細々と「カット譜」を作るのであった。
楽譜もできたということで、さて1曲聞くか…って、どうも今の気分で聞きたいのはこの曲の参考音資料ではなく、なぜかこの1曲。
Tatsuro Yamashita /Sekai no hate made
外の雨のせいかな?でも、達郎サンの曲の中でも好きな1曲である。
この「ハンガリー狂詩曲 第2番」の内容についてはまた次の機会に…。なぜなら、自宅に置いてあるこの曲を掴むためにどうしても必要なCDを、帰省した際に蔵出しして確かめたいことがあるから…。