グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

KYBの検査データ改ざんに関わる業績インパクトに思う

2018年11月07日 | 日記
昨日KYBが2018年4~9月期の連結決算を公表したが最終損益は119億円の赤字になったということである。
免振・制振装置の検査データ改ざんに関わる製品保証引当金144億円を計上した結果なのだが今さらながら業績インパクトの大きさを痛感する。
しかもこの数字には今後発生するかもしれない顧客の休業補償費用などは合理的な金額が見積もれないため未計上だという。
一体同社の経営陣はどこまでこの問題の実態と業績インパクトを認識していたのだろうか?
ついでに言えば同社はこの問題発生に伴い70円の配当を見送るという。
株主にとっては株価の急落と併せて無配転落ではダブルパンチを受けることになる。
余計なことかもしれないが株主代表訴訟など起きないのだろうか。
その前に役員は自発的にどんな責任を取るのだろうか。
さらに腑に落ちないのは次から次へと検査データ改ざん事案が続発することだ。
会社の経営陣はコトの重要性を全く認識していないのか、それとも検査業務の徹底遵守がそれほど難しいことなのか、それとも「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ということなのだろうか・・・、どうも分からないことが多すぎる。