昨日国会で首相が長男が関わる接待疑惑で陳謝を繰り返していた。
この光景を視ていて「三国志」にある「泣いて馬謖を切る」というシーンを思い出した。
馬謖とは諸葛孔明が重用していた武将だったが命令に背きその結果戦いに敗れてしまった。
ゆえに孔明は軍律を保持するため実子のように可愛がっていた馬謖を涙を流しながら処刑した、とまぁこんなストーリーだったと思う。
首相は長男が東北新社に就職が決まった際「(監督官庁である)総務省とは距離を置くように」と忠告していた。
しかし長男はその命に従わず総務省に異常接近していった。
そして今日のような政権を揺るがすような状況を招いてしまったのだ。
中国の故事に倣えば首相は国会で陳謝するだけではなく長男を呼びつけ自らが強く叱責するとともに事実関係を洗いざらい問い質すべきだろう。
それが、それが、首相は「長男とはあまり会っていない」「別人格である」などの発言を繰り返すのみで長男を庇っているとしか思えないのである。
長男を守りたい気持ちは分からないでもないが今は政権そのものが大ピンチなのだ。
政治や行政の信頼が大事なのか、それとも長男が大事なのか、・・・首相という立場に立てば答は言うまでもない。