グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

サムソンの有機ELビジネス増強に思う

2016年06月18日 | 日記
韓国サムソン電子が有機ELビジネスを大幅に強化し世界席巻を狙っている。
供給先にはスマホの生みの親ともいえるアップルも含まれる。
特にアップルとは完成品市場で熾烈なシェア争いを演じておりアップルは世界各地で特許使用に関し訴訟を起こしているほどである。
それにも関わらずアップルがスマホの主要部品の一つである有機ELパネルをサムソンに依存するとは面白い構図である。
もっともアップルはスマホの組み立てをホンファイに外注しているくらいだから部品の外注先もドライな計算の結果なのかもしれない。
日本企業ももっと内外作方針を掘り下げた方がいいのかもしれない。
もしかしたら違うのはブランドだけで構成部品は全て他社のものと同じ、てなことになるのかな?
それにしても我が国の有機ELビジネスはどうなっているのだろう。
1社もないなんて、・・・かっての半導体王国が情けない。
経産省はこの現実をどう受けとめているのだろうか。

外貨を電子マネーに交換できる端末の開発とサービス開始に思う

2016年06月17日 | 日記
硬貨を含む外貨を電子マネーに交換できる端末が開発され近く羽田空港などでサービスが開始されるという。
従来紙幣は両替可能だったが硬貨はなかなか両替などできなかったのでこんなサービスを待っていた。
筆者は海外に行った際クレジットカードが使える場所ではたとえ少額決済でもカードを使っているがタクシーだ、チップだ、ということになれば全くキャッシュレスというわけにもいかない。
ゆえに海外に行くたび様々な通貨のコインが貯まっていくことになる。(笑)
コインなどはもともと何処に行ってもなかなか使い辛いためいっそのこと出国の際に捨てればいいのだが少額とはいえ通貨とあればそれも躊躇してしまう。
「トレビの泉」のようなところがあればいいのだがそれとて「出国するまで何があるか分からない」から全額を寄付することもできない。
貧乏性だねぇ。(笑)
というわけで今回のサービスが実現すれば少なくともコインを死蔵させることはない。
今回のサービス手数料は10%程度(?)になるとのことだが小銭の扱いが中心になるのであれば高めの手数料は止むを得ないと思う。
本サービスが旅行者、事業者、各国通貨当局の三方一両得として花開くかどうか・・・、興味深い。


訪日客最速の1000万人突破に思う

2016年06月16日 | 日記
今年の訪日外国人数が6月5日時点で1000万人を突破したとのことだ。
去年の訪日者数は2000万人寸前までいったが今年はこの時点で1000万人突破ということだから年間を通せば2000万人をかなり超えることは確実だろう。
確かにここ数年の訪日者数は伸びは極めて顕著なのだがただ伸び自体は徐々にスローダウンしていくのだろう。
勢いのピークは過ぎたように思う。
訪日客1人当たりの消費金額は都心の百貨店での売り上げ状況を見る限りもう低下傾向にある。
一時は「爆買い」などと騒がれた一部観光客の購買行動には変化の兆しが見えてきた。
今後も訪日者の絶対数は着実に増えていくものの観光客の視点は都会から地方へ、モノ消費からサービス消費へ移っていくのではないか。
地方にとっては訪日客需要のポテンシャルがまだ十分あると思うのだがどうだろう。
「地方創成」関係者の知恵の出しどころがやってきた。



都知事の不誠実な答弁に思う(その2)

2016年06月15日 | 日記
一昨日の子のブログで「お山の大将を諌める政治の師匠はいないのか」と書いたところだが事態の進展はない。
諌められる師匠は今もいないのだがいたとしても聞かない駄々っ子なのかもしれない。
テレビのコメンテータは都知事の居座り理由やリオ五輪に固執する背景をいろいろ憶測しているが当の都知事は知ってか知らずか・・・。
それにしても「(都知事が行かなければ)東京の混乱を全世界に晒すことになるので公益にそぐわない」というのは言い過ぎだろう。
「都政の停滞こそ公益にそぐわない」というべきだ。
ここまで来たら流石にリオ五輪まではもたない。
いやいやまだ予断は許さない?・・・全ては自民党都議団が握っている。
オッと、このブログを書いている途中に「都知事辞任の意向」の臨時ニュースが飛び込んできた。
これで一件落着だがその間「男の美学」はまるでなかったねぇ、氏は美術好きなんだそうだが・・・。





都知事の不誠実な答弁に思う

2016年06月13日 | 日記
今日行われた東京都議会総務委員会での都知事の答弁には本当に失望した。
正月の家族旅行に割り込み参加したといわれる出版社社長について先週の記者会見では「氏名等の公表が許されるかどうかトライしてみたい」と言っていたが今日の答弁ではもともとそんな気がなかったことを明かした(ようなものだった)。
つまり先週の記者の質問には苦し紛れにかつテキトーに返答しただけなのだ。
「何事も包み隠さず・・・」のお約束はどこに行ってしまったのか。
「プロ野球観戦に招待してくれたのは誰?」という質問に対しても「スポーツ政策について協議したが招待者の氏名はプライバシー上明らかにできない」とはこれはもう笑うしかない。
これではどんな趣味的行為も公務になってしまう。(笑)
ところで本日の答弁で氏は何度謝罪を口にし、何度頭を下げたのだろうか。
最後は「不信任動議はしばらく猶予を」と延命策とも思える発言をしていたがリオ五輪時の都知事選は本当に国際的な信用失墜になるのか・・・。
どうも「お山の大将」を諌める政治の師匠はどこにも居ないらしい。

予想がつかない米国大統領選に思う

2016年06月12日 | 日記
米国大統領選が予想もつかない展開だ。
史上初の不人気な候補同士の戦いになるという。
全く奇妙というか、面白いというか、ダイナミックというか・・・。
共和党のトランプ候補だが当初は誰もこんなに勝ち残るとは思っていなかった。
共和党のエスタブリッシュメントは何とかして彼を引きずりおろそうと画策したが不調に終わった。
指名候補の座を手中にしたトランプ候補の矛先は民主党最有力のクリントン候補に向かい彼女のスキャンダルを暴きたてた。
クリントン候補は何とか民主党の指名を確実にしたようだが本選挙の行方は全く分からない。
それにしても両候補とも好意度より不好意度が上回るという。
本戦では自党候補ではなく競合党候補に流れる票も相当ありそうだ。
共和党支持者が民主党候補に投票し民主党支持者が共和党候補に投票する・・・、もう何が何だか分からない。
どちらが新大統領に選ばれるのだろうか。
米国は日本にとって一番のパートナーであることに違いはない。
ブッシュ氏やオバマ氏の時とは違った覚悟や腹積もりが必要になるだろう。

三菱東京UFJの仮想通貨発行プランに思う

2016年06月11日 | 日記
三菱東京UFJ銀行が来秋をめどに仮想通貨発行を目論んでいるようだ。
仮想通貨といえば頭に浮かぶのは例のビットコインだが何せ発行者の顔が見えないだけに不安だしマウントゴックスだったかの放漫経営も気になっていた。
その点で三菱東京UFJの今回の構想は発行者が明確なだけに安心だ。
ただキャッシュレスという観点でいえばクレジットカードや電子マネーが今も市場を拡大中だ。
ポイントを貯めて使う方法も増えてきている。
既存の決済方法と仮想通貨との相違は利用者間の直接取引ができることか。
もしかしたら親しい友人間の金銭の貸借りも仮想通貨で、ということになるのかもしれない。(笑)
あとは取引手数料が低くなることだろうか。
ただこれは明らかに本業と競合する。
ん?何やらLCCを系列に抱える航空会社の動きと似ていなくもない。
なるほど、なるほど。
安心な通貨であれば選択肢は多いほどいい。
決済大競争の時代か・・・。





日経MJの2016上期ヒット商品番付に思う

2016年06月09日 | 日記
つい先日日経MJが恒例のヒット商品番付2016上期版を発表していた。
このヒット商品番付はニーズとシーズが調和した証しの一覧として毎度興味深く見ている。
ただ今年の東横綱が「安値ミクス」と聞いてちょっと意外な感じがした。
やっぱりまだデフレは脱却していないということ?
これはアベノミクスに対するアンチテーゼなのかもしれない。
西の横綱「マイナス金利特需」と西の大関「伊勢志摩・広島」はいずれも官製と言っていい。(笑)
後者などはまだ大衆に受け入れられた大ヒットというわけではないだろう。
「伊勢志摩」も「広島」も期待先行型と言っていいのではないか、「広島」の方は特に。
筆者が着目したのは西関脇の「AI」である。
先だってあるレストランチェーンの入口でペッパー君に出会いそのポテンシャルを体感した。
ロボットはAI応用分野の一つに過ぎない。
「AI」は今後長きに亘って成長を続けていくだろう。
この際日経MJには「AI」などという抽象的な括りではなく商品レベル、ブランドレベルまでブレークダウンした取上げ方に挑戦していただきたいと思う。
何といっても「商品番付」なのだから・・・。



都知事の窮地に思う

2016年06月08日 | 日記
都知事が大変な窮地に陥っている。
一連の政治資金流用疑惑について友党である自民党都議連からも辞任要求をほのめかされているのだ。
氏はいくつもの判断ミスを重ねているようだ。
第1に多少の経理操作は発覚しないだろうというミスだ。
事実高額海外出張や公用車問題で強弁を振るうことがなければこんな状況にはならなかっただろう。
第2には万一経理ミスが発覚しても適当な理由を付ければ言い逃れできるだろうというミスだ。
しかし一旦疑いを持たれたら相当な根拠を有しない限り完全払拭はむずかしいということだ。
最後に疑惑があっても時間がたてば世間は忘れてくれるだろうというミスだ。
これは現在まだ進行形なのだが忘れられる前に職を追われるのが先になるのではないのか、などとつい心配してしまう。
それにしても「第三者の目で(元検事に)厳しくチェックしてもらう」といわれていたあの調査報告のゆるゆる度合いは何だ。(笑)
これだけミスを重ねれば失職は止むを得ないだろう。

首相の「新しい判断」に思う

2016年06月07日 | 日記
先日首相が消費増税の延期を表明したがその中で使っていた「新しい判断」というフレーズが気になっている。
「新しい判断」といえば聞こえはいいが単に「考え方を変えた」「気が変わった」と同義ではないのかと思うのだ。
その昔政治家がスタンスの動揺を指摘され「ブレる」などと非難されたことがあったが「新しい判断」は「ブレる」の最たるものではないか。
実は首相の「新しい判断」はこれが初めてではない。
例の集団的自衛権の解釈変更も「新しい判断」と言っていいだろう、ただこのワーディングが使われていなかっただけだ。
とにかく今回の「新しい判断」は過去の失政を糊塗するだけの目くらましと解釈されても仕方がない。
それとも「新しい判断」といえばどんな方針変更も正当化されるというのだろうか。
一部のメディアで「今年の流行語大賞の有力候補」などと揶揄されているようだが政権関係者はこれをマズいと思わないのだろうか。
首相の取巻きまで「新しい判断」を連発しているがあきれる他ない。