栄冠ゼミ (著)、220円(税込) 私立校・中高一貫校生の受験休みの勉強の仕方を紹介
昨今の私立校・中高一貫校は教育もそうですが、
施設も充実し、様々な経験やコンクールや大会などにも
参加していて、勉強以外のことに関しても、
『機会』に恵まれており、自由に、自主性が
育つ環境に整いつつあると言えます。
昔のように頭ごなし、頭でっかちで、
勉強勉強という雰囲気で、まるで
牢獄のようなイメージは一掃され、
爽やかに健やかに、文武両道、
聖人君子のように、光り輝いていくように
活躍できる、あるいは、その素養を、
教育されるかのように、なってきています。
確かに、今、どの私立校・中高一貫校でも、
成績上位を占めるのは、文武両道が出来ている方が多く、
こう書くと批判・非難されるかもしれませんが、
『家柄』も良く、家庭環境も親子関係も
良好な(ように見える)方が、
国内はおろか、海外でも活躍できるように
なってきていると思います。
まさに漫画やドラマ・映画の主人公のような、
超人のような活躍している姿を見ていると、
どんな生き方、育ち方をすれば、
こういった経歴を持てるのだろうと
思えるほどになってきています。
そういった方々が光り輝く一方で、
影となる、闇となる方の落ち込みが、
激しくなっているようにも見えてきます。
相対的に、対照的に見えてしまうために、
そう感じられるのかもしれませんが、
同じ学校で、同じ教室・クラスで、
同じ先生から、同じ授業を受けて、
こうまで結果に格差が出てくると、
子供達の世界でのカーストは、
加速していくように思われます。
そんな中、テストの点数、成績で
序列が決まる、今は、そういった序列を
公開・公表することはないですが、
少なくとも、進級・進学出来ない、
明らかに進級・進学が危うい方、
毎回の呼び出し・面談となっている方が、
私立校・中高一貫校で目立ち始めて
きていると思われます。
よく書いておりますが、
私立校・中高一貫校、
特に、高校・大学付属の学校で、
多くの友人・知人が
“普通に”進級・進学していく中、
進級・進学出来なかった方は、
今の時代においては、精神的にも、
学業的にも、『追い込まれ』過ぎると
言えます。
今や、簡単に、友人知人の楽しい学生生活を
垣間見ることも出来ますし、別の進路に
進んだといっても、簡単に連絡が取れる
時代となりますので、どうしたって、
進級・進学出来なかった『自分』と、
進級・進学出来た友人・知人とを、
見比べることになります。
それも、一緒になって、ふざけて、遊んで、
楽しんで、馬鹿をやっていた友人・知人が、
あるいは、自分より下に見ていたクラスメートが、
自分が通っていた学校で、
進級・進学出来ていた
『自分の理想の将来・未来像』を
見せつけてくることになりますので、
別の進路に進むにしても、
なかなか踏ん切りがつかなくなるかと
思われます。
上記した一部の極端な例になるのは、
ごくごく一部の方だとは思いますが、
最近の傾向、一年次一学期から、
複数教科においての不合格、成績1という
結果を見ていると、学校・先生側の、
(教育・指導に対する)本気、覚悟に対して、
生徒、親御さん、ご家庭の方が
緩く、軽く、危機感無く構えられている
ように見受けられます。
これもまた、よく書いておりますが、
私立校・中高一貫校にお子さんを
通わせているのは、その学校の校風、
教育・指導方針、そこで学べる
勉強以外の貴重な体験、経験を得て、
青春時代、自由にのびのびと、
健やかに、元気よく、過ごして、楽しんで、
『卒業』さえしてくれれば良い、
高校・大学は『行きたい』と思った
その時、通っている学校附属の
高校・大学は行けないとなっても、
受験で、他校に行くのもいいし、
浪人してでも、留学してでも、
じっくりゆっくり、自分の進路を、
人生を歩んでくれればいい、
というのであれば、上記した一切のこと、
それこそ、“たかだか”学校の勉強、成績、
進級・進学“ごとき”のことなど、
気にしないで、問題ありません。
そういった気構えでいられるのであれば、
私立校・中高一貫校で、勉強、成績の
『結果』で悩み苦しみ、葛藤することなく、
本当に楽しめる、いろいろな経験が出来ると
言えます。
自由や自主性を重んじる
私立校・中高一貫校ですから、
部活動がやりたい、
学校の勉強以外のことをしたい、
自分が思い描く、未来・将来に
役立つ勉強をしたい、ということを、
推奨し、応援し、実際にやることが
出来ます。
ただ、勉強の『結果』から、
『このままだと、(通っている学校での)
進級・進学出来るかどうか』という
事前の報告をされます。
出来そうであれば、特に問題はありません。
このまま頑張って下さいと言われることでしょう。
出来なさそうであれば、応援されます。
(進級・進学したいのであれば)
勉強“も”頑張りましょうと。
そして、進級・進学出来ないことが
決まってからは、簡単です。
自己責任ですねと。
学校・先生側は応援してくれていた、
推奨してくれていたとは思いますが、
一度として、それで、それを頑張ることで、
通っている学校で、進級・進学出来ますとは、
言っていないはずです。
常に、勉強“も”『結果』を出しましょう、
(進級・進学の)基準を満たしましょう、
そうすれば、どんなに自由に好き勝手に、
やっても、進級・進学することは
出来ますと言っています。
自由、自主性を謳われて、
素晴らしい環境と機会に恵まれていることに、
目を奪われ続けて、信じ続けて、
学校での勉強、特に『結果』に対して、
おざなりになればなるほど、
通っている学校での進級・進学の道は
遠ざかっていくことになります。
正論でうざい、希望もない、ムカつくと
思われるかもしれませんが、
私立校・中高一貫校で、通っている学校で、
進級・進学していくために『最低限』
必要なことは、学校での勉強、
テストの点数、成績です。
それら以外のことを認めろ、評価しろ、
は出来ません。
それらをやった上で、それ以上のことをすれば、
それは認められます、評価されます。
しかし、それらが出来ていない場合は、
進級・進学要綱を、基準を満たしていなければ、
通っている学校においての『進級・進学』は
認められないとなります。
一部の学校・先生によっては、最後の最後まで
可能性を信じ、伸び率を信じ、温情で、
待ってくれる、与えてくれるかもしれませんが、
その締め切りも3年次二学期までとなります。
私立校・中高一貫校では、勉強以外のことと
進級・進学は天秤にかけられています。
そして、一度逃してしまった進級・進学は、
二度と秤にかけられることはありません。
どちらに重きを置くのか、このことは、
親御さんも含めて、よく考えておかないと、
『なってみてわかった時』の自己責任を
重く背負うことになります。
これは私立校・中高一貫校という人生を、
選択を歩む以上、切っては切れない問題と
なりますので、事前事前に考えて、
決断することをオススメします。
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