演芸見ブんログ

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08/07/10 錦糸町ぶらぶら寄席・番外編『明日の講談カタログ 4ページ目』

2008-07-10 | 芸協見ブんログ
場所:Live House PAPPY'S(錦糸町)

神田京子…『真田幸村 大坂城出陣』

神田きらり…『清水次郎長伝 羽黒の勘六-出会い-』

《お仲入り》

トークショー…神田京子&神田きらり

神田きらり…『山内一豊伝 出世の馬揃い』

神田京子…『牡丹燈籠 お札はがし』


この会が開かれるのを知ったのが確か5月頃に見た京子さんのHP。
以来、この日が来るのを心待ちにしていました。
昨年の5月29日、池袋・東京芸術劇場で『神田京子の【講談カタログ】』は見ていますが、錦糸町では初めてです。
場所は錦糸町駅に程近いライブハウス。
当初はWブッキングの『講談新宿亭』で、きらりさんの高座だけ見て駆け付けるつもりでしたが、仕事が長引き断念。
何とか仕事をギリギリに終わらせ、いそいそと錦糸町に向かいました。

京子さんの1席目は予想外の古典。
京子さんが読む『真田幸村』は実にわかりやすく、珍しく「修羅場読み」も披露して、さらに「真田紐」と「さなだむし」の関連など、楽しい高座となりました。

「講談新宿亭」を終えて登場のきらりさん。
きらりさんでは初めて聴く『清水次郎長伝』ですが、羽黒の勘六の“凄み”や桶屋の“ヌケ”加減が「松鯉先生に似ているなぁ…」と感じました。
張り扇に強弱を付けるところなどはきらりさんの本領発揮で、次郎長と勘六の“にらみ合い”場面などは固唾を呑んで聴き入ってしまいました。

お仲入りの後はお2人のトークショー。
「日本講談協会」が誇る“広報部”の2人だけに、講談をもっと広めたいという想いがヒシヒシと伝わって来ました!

きらりさんの2席目はおなじみの『馬揃い』。
この後の京子さんが「怪談」をかけるということで、きらりさんはおめでたい読み物を少々端折りながらも、随所に“クスグリ”を入れて楽しませてくれました。

京子さんの2席目は『牡丹燈籠』から「お札はがし」の一席。
新作講談やオペラ講談を聴く機会が多い京子さんから怪談を聴けるとは夢にも思っていませんでした。
お露の甲高い声はまさにオペラ講談で裏打ちされたものでしょう。
講談は落語のような“うすドロ”が入らないので、音でビックリする場面はありませんが、正に背筋も凍るような読み物をタップリ40分間聴かせてくれました。

終演後はお2人を囲んでの打ち上げに参加。
常連さんから初めて講談を聴くという人、さらに京子さんのご主人で詩人の桑原滝弥さんも加わり、お互いの自己紹介をしあいながら楽しくお酒をいただくことができました。
それにしても京子さんと滝弥さんは、身長差だけでなく色々と話題を提供してくれる良いご夫婦だと感じました!
また、きらりさんが高座で使っていた手拭いに見覚えがあったので、それとなく聞いてみました。
ひ『この手拭いって、(鏡味)八千代さんのでしたっけ?』
き『これ?アタシの…』
・・・・・・・・・
その後、きらりさんからメタボな脇腹を数回突っ付かれてしまいました・・・

お開きの後は京子さんときらりさんにお願いして記念撮影。(滝弥さんと京子さんのツーショットは京子さんに断られてしまいました
私も酔いに便乗してきらりさんにツーショットをお願いしましたが、京子さんのキツ~イ一言
『きらりちゃん、顔が小さく見えるよ!』