演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/07/27 講談武者修行

2008-07-27 | 講談協会
寿 二ツ目昇進
神田あやめ 改め
神田あおい…『お月さん桃色』

田辺一凜…『前九年の合戦の役』

一龍斎貞橘…『赤穂義士銘々伝 槍の前原』

神田春陽…『清水次郎長伝 心中奈良屋』


ここ一週間悩んでいたことがちょっとばかり解決して、少しは気持ちが晴れました!
やっぱり講談を聴くと良いことがあるんだなぁ・・・(自己中心的自己満足)

というわけで、一凜さんがお休みしていた間、私もお休みしていた『講談武者修行』に行って来ました。今月2度目の【本牧亭】です。

定刻より5分早く、あおいさんが登場。
6月に二ツ目に昇進して初めての『講談武者修行』出演です。
土佐に伝わる「桃色珊瑚」の里謡『お月さん桃色』をモチーフにした読み物ですが、何か出て来る人が次々に死んでしまう悲しい物語。
もうちょっと明るい読み物でも良かったんじゃないかな?

4月11日に男の子を出産した一凜さんが『講談武者修行』に戻ってきました。おめでとう!
でも、私と同じ“牡羊座の男”ということで、私のようにならないことを祈るばかりです。
世界遺産登録を目指す、岩手県奥州市衣川区で講談を教えている一凜さん。(【岩手日報】記事
今日はその『前九年の合戦』をネタおろしで披露。
本来なら「前九年の役」と言うところですが、地元では「役」ではなく「合戦」と捉えているそうで、そのあたりにも郷土愛の強さを窺い知ることができます。
ただ一凜さんも言っていましたが、平安時代の戦記は登場人物の名前が紛らわしく、「源頼義」と「安倍頼良(後に頼時と改名)」は共に“よりよし”だし、「清原光頼」と「藤原清衡」は“きよはら”と“きよひら”で頭が混乱してしまいます。
例えば「前九年の合戦」の人物相関図のようなものを配布してくれたら、もっとわかりやすいのにと思いました。

貞橘さんは今月だけで4回も「赤穂義士ツアー」の解説をしたそうで、
「冬は義士、夏はお化けで飯を食い・・・夏も義士で飯を食っている貞橘です」ウマイ!
赤穂義士四十七士の名前を表門・裏門に分けて全て羅列。お見事です!
四十七士の中では・・・こんなことを言っちゃ失礼ですが・・・あまり知られていない『前原伊助宗房』の銘々伝。
・・・良くわかりませんでした・・・

春陽さんは貞橘さんに負けじと『ウルトラ一族』を披露し始めましたが、途中で
『バカバカしいからやめましょう!』
次郎長伝から『心中奈良屋』という一席は途中のくすぐりなども楽しく、満足感一杯の高座となりました。

今日はこの後『本牧はなし亭』という勉強会があり、いつもより早めのお開き。
外に出ると菊之丞師匠、菊六さん、こみちさんにお客さんが20数名待機状態。
一凜さんへのご挨拶もそこそこに、早々と本牧亭を後にしました。