演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/07/26 深夜寄席(芸協)

2008-07-26 | 深夜寄席見ブんログ
橘ノ昇美依…『片棒』

三笑亭可龍…『ずっこけ-常連.Ver-』

昔昔亭笑海…『身投げ屋』

神田きらり…『村井長庵 重兵衛殺し』


まぁ、ちょっと個人的に色々あって・・・。
寄席に足を運ぶ気力を失っていた一週間。
今日も気持ちは前向きではなかったのですが、きらりさんが出演する「深夜寄席」で何とかパワーを頂きたいと思い、久し振りに末廣亭に向かいました。

今回は顔見知りの芸人さんが3人いるのでお茶の差し入れと共に、きらりさんにだけもう1本リンゴジュースを・・・。
それを見ていた昇美依さんが、『あっ、別なんだ…』

最初に登場したのは昇美依さん。
良い具合に「天童よしみではありません」でつかんだと思ったのですが、『片棒』に入っていきなりトチってしまいました。
それからはそれを取り戻そうとするあまり、ますます嵌ってしまう感じで…。
もう少し落ち着けば良いのになぁと思う高座でした。

可龍さんは黄金週間の広小路亭以来、2か月半ぶりに拝見します。
冒頭で「芸協らくごまつり」の話題に触れ、本題に入っても“芸協LOVE”、“遊雀リスペクト”(「まんま遊雀」ではない!)が端々に感じられる一席。
終演後、木戸で可龍さんから「“ずっこけ-常連バージョン-”でお願いします」と声を掛けられましたが、“常連バージョン”ならもっともっとマニアックにしても良かったんじゃないかな?
結構マニアネタに反応していたお客さんも多かったことですし・・・。

笑海さんは、やっぱり新作よりもこのような軽い古典が合っているような気がします。
「猫と金魚」なんて笑海さんで初めて聴いたという点を差し引いても、未だそれ以上に面白い「猫金」を聴いていませんから。

「冬は義士、夏はお化けで飯を食い、春と秋は食いっぱぐれ」とは良く言ったもので、この季節は怪談を聴きたいもの。
で、きらりさんは『村井長庵』の中から『重兵衛殺し』の一席。
実はここに来る前、今夜のきらりさんの演目を、「もしかしたら『村井長庵』から陰湿な“雨夜の裏田圃(お登勢殺し)”をかけるのでは?」と考えました。(←残念…)
高座の明かりを消し、“つら明かり”だけのきらりさんは妖艶な美しさがあり、その姿だけで私はドキドキ
さすがにこの高座ではくすぐりは一切なく、長庵の用意周到な犯行計画から実行までの一部始終にゾクゾクしてしまいました

今日の深夜寄席で確信したこと!
やっぱり私は講談LOVEです