賭け事で人生を途中放棄した連中を数多く見てきました。
それは自業自得で済まされないんです。必ず周囲の人達を巻き込みます。
Aさん・社会人になったすぐに周りの人達より稼ぐようになった。持って生まれた営業力が有ったのでしょう。21歳で結婚して家も買ったし子供も授かった。同年代だった私はそんな彼を羨ましく感じていました。
そのAさん何がきっかけだったかは解りませんが競艇に行くようになっていました。
そして仕事で手にしたお金まで使い込むように・・
離婚・・・家の売却・・・逃亡
お決まりのコースです。 あとに残された元・妻と子供、そして両親は債権者から責められる毎日。それぞれは転居して身をひそめる事になった。しかし、それでは解決しません。早期退職することになった父親は退職金も息子の借金の支払いに、それでも足らず年金から少しづつ支払う人生になってしまった。元妻はホステスをして子供を育てていたが、長くは続かず元夫の両親の所に子供を置いたまま蒸発してしまいました。
Bさん・この男も若くしてソコソコ成功した人です。結婚・新居・子供、そのすべてを手に入れて仕事も順調だった。
ある時に仕事関係の人達と麻雀をした時から狂い始めたんです。学生時代に麻雀の経験はなく、資金に余裕がある社会人になってから麻雀を覚えてしまった。仲間同士の麻雀からフリーの客同士の麻雀をするようになるのに時間はかからなかった。 麻雀の怖い所は毎日することが可能なんです。時間を取られて仕事の時間に影響します。仕事先から電話が有っても「〇〇時ごろにお伺いします」と後回しになります。
稼ぎが落ちるとともに掛け金の負けが増えます。
その結果、彼は仕事と預金をすべて失った。 まだ負債が無いし若いのだからやり直せると他人は思います。
しかし私の元に次の仕事の相談に来たときは、その気力は全く有りませんでした。。。数日後に自殺。
「貧乏な家庭で育ち、それが嫌で頑張って人並みの生活が出来るようになった。。。もう、あの貧乏な生活には戻りたくない。」
これが私に残した最後の言葉でした。
Cさん・競艇・麻雀・競馬・、、、そこから始まり賭け事は何でもやります。全国の公営ギャンブル場に足を運びます。ソコソコ流行っていた飲食店は売ってしまい。ギャンブルの資金に・・・独身だったので大きく周りに迷惑をかける事は無かったのですが、まったくの他人に迷惑をかけるようになった。。。犯罪者です。窃盗・薬など金になる事なら殺人以外は何でもやる、そんな感じです。 逮捕されて刑務所暮らしと言う風の便りはあったが、事実は解りません。まぁ、知りたくもない。
Dさん・自宅と自己所有の店舗ビルを持ち、二人の子供と夫婦で仲良く暮らしていた。ある時に店舗に空きが出来て、そこで麻雀屋をする事に。今までは賭け事と言えば年に一回の競馬だけで、麻雀は遊び程度だった。
麻雀屋には色んな人が出入りします(私のような遊び人とか、その筋と親しい人とか)。その人たちに誘われて始めたのがチンチロリン・サイ本引き・野球賭博。破滅するのにそう時間は必要ありません。商売をし不動産もあったので銀行で借金。しかし、そこで止まらなかったんです。町の金融会社、、危ない金融屋、、裕福な友人と・・・。
・・・一家で夜逃げです。 車で寝起きして各地を転々と・・・。
本人たち家族も厳しい状態になったが、夫婦の親も厳しい追い込みがかかってしまった。
風の噂ですがDさんはその筋の人間と居てるみたいです。中高年に成ってチンピラ修行です。
私の様に長年にわたり遊び人をしていると、この手の人間と接することはチョクチョクあるんです。
例に挙げた人たちだけでなく、逃げたり自殺したりした人は残念ながら他にも居てます。
私も賭け事は色々とやってきました。その経験から言いますと「バクチは疲れます」
バクチをしている最中はかなり集中するので、その後はヘトヘトになりますね。その疲れがもしかすると中毒の素になるのかも知れません。
賭け事の中毒になった奴は100万円負けた翌日に、数千円しかないのに公営ギャンブル場に行くんです。元手が数千円では100万円を取り戻すことなど宝グジ並みの確率です。それでも行くんです。ギャンブル依存症にならない人は100万円負けると、資金(小遣い)の無い状態では行きませんね。
周りの友達などに「100万円負けたぁ~」と言って、話のネタにして百分の一か千分の一か解りませんが元を取ります(笑)
ギャンブル依存になりやすい賭け事は
主なもので言うと・・
パチンコ⇒麻雀⇒競艇⇒競輪⇒競馬 この順番です。
理由は簡単で、毎日の様に出来る賭け事がどうかです。
パチンコは毎日出来て、何時でも止められる・・・との思いからスタートします。
麻雀も毎日の様に出来ますが、止めるタイミングがパチンコに比べると少し難しい。しかし掛け金が色々とあり、段々と高額のレートが平気になってきます。
競艇もほぼ毎日可能ですが、現場に行くのは中休みが有ります。これも初日から決勝の日までストーリーがあるのでハマりやすいですね。
競輪も勝負にストーリーが有るのですが三日で物語は終わります。
競馬は馬に有っても、賭け事そのものにストーリーはありませんので、中毒性は低いかも・・・。馬のストーリーはスパンが長いので、人がバクチで壊れるのも時間がかかります。
※ストーリー、、、競馬は初日に乗る馬と、メインレースでは違います。ですから初日や道中の出来・不出来はメインレースにあまり影響しません。しかし競艇などは予選・準決勝・優勝戦と続くので、予選で誰かを見つけると最後まで追いかけるんです。そこに本来のバクチの魅力がのっかり、中毒性が増すんです。
ギャンブルにハマって、、、破産者になっても、犯罪者になっても、自殺をしても、
それはそれであなたの人生だからご勝手にと言いたいけど、、、、
必ず周りの人を巻き込みます。
金が無くなったらギャンブルはやらなくなる。。。これは間違いです
事実は・・・金をいかなる手段でも都合することが出来なくなったら終わるんです、人生と共に・・・。