警察に県外在住の子供と名乗る人から
「母親が亡くなったので、どうすればいいか・・」と電話が入った。
警察は母親が住む家に行くと、40才代の男(息子)と、すでに亡くなっている母親の遺体が・・
警察官が息子に
「父親は何処に?」と尋ねると
土間に毛布を掛けた下に、、、死亡していた。
その父親を確認すると頭に傷があり不審死が疑われた。(後にろっ骨の骨折も判明)
とりあえず警察はその場に居た息子を死体遺棄で逮捕。
感の良い人は気が付いたと思いますが、被害者や容疑者の名前が無い。
実は殺人も疑われる容疑者は重度の知的障碍者なのです。
事の成り行きを時系列で想像すると
母親が病気か老衰かは解らないが亡くなった。
そして父親が同居していない子供に母親の死を連絡。
その後、父親と連絡が取れなくなり、警察に電話をして相談。
・・・事件が発覚。
近所の人の話では、殆ど交流がなくて挨拶もしない関係だったらしい。
事件の事は日を追って明らかになって行くと思います。
問題と感じるのは・・・
老夫婦と知的障害のある子どもの暮らしなのです。
子供と言っても年齢は中年以上、そんな家庭が意外とあるんです。
他の問題の無い子供たちは、それぞれ仕事や結婚で家を出て行きます。
反面、知的障害が大なり小なりある子供は親元で暮らす。
知的障害とまでは行かなくても、ウツ傾向で独身の子供は実家に残ったままになります。
知的障害やウツ傾向の子供が同居していれば、その家族の生き方は自然と社会との交流が少ない道を選びます。
その子供は社会との付き合いが苦手なので、親が亡くなったりすれば孤立したままになります。
そんな事は当事者たちが一番良く解かっている事で、日頃の家族間の会話の中にも頻繁に出て来るはずです。
すると、、、知的障碍者でなくても、一人では生きて行けないと頭の中に刷り込まれます。
知能以外は五体満足な大人が、何かのきっかけで突然狂暴になり被害者が出てしまう。
これを防ぐ方法は無いかも知れない。
この阿波町の事件は事件と言うより事故に近いかも知れない。