藤井竜王の3勝2敗で始まった第6局
今までは佐々木勇気八段の強さが目立つ対局ばかり。
結果は3勝2敗と藤井竜王がリードしていますが、お互いに先手番での勝利で、内容は互角。
第6局は佐々木勇気八段の先手番。
藤井竜王としても後手番で負けてばかりでは納得しないでしょう。
一日目の昨日、
先手番の佐々木勇気八段の研究が深く、佐々木勇気八段ペースで進み優勢になっていました。藤井竜王が持ち時間の半分以上使っているのに、佐々木勇気八段は1時間程度。その差が優劣を明確に表しています。
もう一日目は終わりか・・・と言うタイミングで
佐々木勇気八段の指した一手・・・9五角
これが大問題 写真の下側が佐々木八段
9五角を打つ前まではAI診断も佐々木勇気八段が67%優勢を示していました。
左端の9筋の上から4番目に角を打ち「王手」ですが・・・
一日目はその角打ち王手に8四歩と止めた所で終了。
2日目・・佐々木八段の封じた一手は8六香打ち、もうこれしかない・・・
まだまだ佐々木勇気八段の攻撃は続きますが・・攻撃が停まった時点でほぼ負けが確定するでしょう。
プロの将棋は最後に間違った方が負ける。
そこまで積み上げてきたものが、一手で全てを失う残酷な戦いです。