長野県議による妻の殺害事件の判決が出ました。
検察の懲役20年に対して、裁判長の判断はほぼ満額の懲役19年の実刑でした。
この事件、直接的な証拠は有りません。警察による状況証拠の積み上げを裁判官と陪審員が認めたという事になります。
同じ様に直接証拠はなく、状況証拠を積み上げて犯人だと断定した「紀州のドンファン」の殺人事件は無罪になり、まったく違う結果になりました。
有罪の長野県議の丸山被告は、被害者とは距離が有り、犯行は不可能と主張。
無罪の紀州の被告は、被害者と接近していたが、殺人はしていないと主張。
有罪の長野の事件は凶器が発見されていない。
無罪の紀州の事件は被疑者が凶器となった覚せい剤を買ったと認めている。
犯行の動機は両者ともにあり、大した差はない。
有罪の被告は県議。
無罪の被告は元愛人から妻になり、月に100万円の約束での契約妻。
「県会議員をして社会的地位の高い人が殺人なんかするはずがない」
庶民はこんな感情にはならない。
一方
「お金で転ぶような女だと、色眼鏡で殺人もするだろうと思うのは偏見だ」
知識人と言われる一部の人はこんな意見も言います。
裁判は「裁判員制度」が適用され、民間人が陪審員として参加しています。
両事件の様に被疑者が認めていない殺人事件や直接的な証拠のない事件は増えます。犯罪者に色々な情報が入りやすい環境になっています。
頭がイカレタ犯人とか、激高しての殺人なら、証拠を操作しない場合が多く、比較的確定はしやすい。
しかし、少しでも計画性が有れば、犯罪者は誰でも解りにくくします。
100%で有罪を確定しなければならないのなら、計画的な殺人を有罪にする事は出来ないでしょう。
この長野県議による殺人事件は、検察の主張が認められた。
それに対して、確たる証拠が無いのに少し踏み込み過ぎだ判断だと言う意見もあるでしょうね。
もし、私が陪審員なら両事件とも「有罪」と間違いなく判断するでしょう。
私がやってもいないのに殺人犯とされたら・・・
心配ありません。
県議になる為、妻の実家に借金していたら愛人にのめり込むことは無い。
また、月に100万円の小遣いが保証されてるなら覚せい剤を買うことは無い。
もし殺人を計画するなら、動機になるような事は解決してから実行します(笑