地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

ギャンブル依存

2025-02-13 11:47:54 | 日記
大谷翔平の元通訳の事件で
「ギャンブル依存症」と言う言葉を耳にする機会が増えた様な感じ・・。
言葉の最後に「症」を付けると、何だか病気の様な雰囲気が出ますよね。
まぁ色々と見方は有りますが、本質は単なるギャンブル依存ですね。

ギャンブルと言えば2人の男が頭に浮かびます。
その内の一人は中学生の時のクラスメイトで、特に仲の良かった数人のうちの一人です。

彼は高校卒業後に地元の会社に就職し、二十歳過ぎた頃に年上の女の人と結婚し子供も授かった。
ある時に私の所に来て
「ボートに行こう」と
「ボート」は公営ギャンブルの競艇の事です。
私もその当時は遊び人の真っ最中。
彼の誘いに「ああ、行きたいけど金が無い」と
すると彼は「金は有る」と
結局は彼の車の横に乗り競艇場に向かった。私の所持金は1万円程度で、ハズレたらすぐに無くなる。
特別観覧席に2人揃って座って直ぐに彼が車に忘れ物と言って席を外した。
暫く戻ってこなかったので、私は一人で競艇を楽しんだ。
しかし、予定通りと言うか1~2レースが終わり、私は所持金が無くなっていた。
そのタイミングで彼は帰って来たので
「オイ、何処に行ってたんや。もう金が無いので帰るぞ」と言うと
「金ならあるよ」と言って5万円を差し出したんです。
その5万円の資金で最終レースまで勝負は続きました。
その時点で「もう元金になってるし、今日はここで止めとくわ。お前はどうなんだ?」聞くと。
「10万円ほど足らん」と言うのです。
「何に10万円足らんの?」と聞くと、驚く答えが返ってきた。
「実は乗ってきた車で30万円借りてきたけど、残り20数万円しかない」と
競艇場の近くに、そういう金融屋が有るのは知っていたが・・・
知らなかったとはいえ、私もその金を使って賭けをしていたのです。

私は「お前なぁ~、人から競艇にボケてるとは聞いてたけど、そこまでしてアホとは思わんかったぞ。どないするんだ!!!」
彼は「最終レースで・・・・」・・・「何がええと思う」
賭けで負けた分は賭けで取り戻そうと・・・
もう止める事は出来なかった。。。。
予想される中から30万円+利息になるように配当と掛け金を考え舟券を買った。

その結果は、、、、、、、なんと適中して、車を返してもらって少し余った。
帰りの車の中は大勝ちでもしたような気分で私もはしゃいでいた。
若かったと言えばそこまでですが、結果がセーフなら笑ってすます自分だった。
これ月給が6~7万円くらいの時の話です。

その後は彼と競艇に行くことは無かったのですが、それは偶然で避けていた訳では無かった。
人の話で彼は相変わらず競艇に行ってるみたいだった。
私は内心、よく金が続くなぁ~と思ってた。

ところが現実は金が切れて、その筋がやってるバクチに行ってたんです。
公営ギャンブルは当然ですが借りは出来ません。
賭ける金が無いのに賭けをするには、民間(笑)のバクチしかない。
公営ギャンブルのノミ行為や野球賭博・・・破綻するのは早い。
私と競艇に行った時から半年もたたないうちに、嫁と子供をそのままにして何処かに飛んでしまった。後に離婚する事に。

まったく音信不通のまま10年が過ぎた頃に、彼の実の兄貴と偶然会った。
彼は元気にしてるかと聞くと、なんとか連絡はあるらしいが生活の立て直しは出来ていない様子でした。
何処に居てるのかを聞くのも悪い感じがしたので聞かなかった。
今は生きてるのか死んでるのかも分からない。
もしかしたら大成功して優雅な生活をしているかも・・まぁ、それは無いか。





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