子供が親からの虐待で不幸なことになった時、必ず問題になるのが児童相談所の対応です。
今、大きく取り扱われている札幌での2才児の衰弱死。
これは特に児童相談所の対応に問題があり、 対応次第では救えた命だったと思われます。
以前にもこの種のことを書きましたが、児童相談所の職員に大きな問題があり、それが解消されていません 。
その大きな問題とは大半の職員が素人なんです。トップの所長も、全く関係ない所から移動してくる人なんです。
新人を雇い入れても、簡単な講習ですぐに現場に出ます。基礎知識がないまま何年経験しても、その能力はあまり上がりません。
子供に不幸な結果が出るたびに、その地の 児童相談所の所長が出てきて、同じ言い訳をします。
・・「人が足りない 」
確かに児童相談所は、各所員の受け持ち人数が多くて忙しいらしいが。
・・・ だからといって子供が虐待で亡くなっても仕方ないとは絶対になりません。
その仕事に限らず、どんな仕事でも熱心にやればやるほど、皮肉にも仕事は増えていきます。
職員に
「私たちは忙しいんだ」という意識が強くあったら。
虐待が疑われる現場に行っても、ここは「もう少し見守ろう」と、
仕事を先送りする感覚が出てきても不思議じゃない 。
私たちから見れば、結構危険水域に来ているだろうと感じる状態でも。
経験で慣れっこになっている可能性もあります。そういう間違った慣れからくる判断ミスを少なくするのはトップの役目です。
天下り的な移動で、関係ない他の部署からくる所長に、そんな能力は期待できません。
日本の宝を保護する仕事です‼
もっと有能な人を配置すべきです
また児童相談所の権限を言い訳に使う人もいます。確かに警察とか税務署のような強い権限はないかもしれません。しかし、そういう立場を逆手に取る方法もあるんです。
警察なら 現場に行って 、虐待が疑われても出来ない事。
子供に貼られた絆創膏を剥がし、 確認することは親の同意無しでは出来ません。 後々に裁判になった時、違法な取り調べは証拠として 扱われません。
ところが 児童相談所の職員なら 親が拒否しても
「私たちは確認しなければ帰れません」と
強引に絆創膏を剥がして、それが煙草を押し付けた跡なのか確認できます。
警察は訴える側で正しい操作が必要ですが、児童相談所の職員は 訴えられる側なので、厳格に 法律上正しい行動をとる必要ありません。
人道上で正しければ許される立場なんです。
再度言いますが、日本の宝を守る仕事です。警察の権力を越える事の出来る立場だし、そうすることを求められている仕事です。
2歳の子供が衰弱死した札幌の事件で、警察が児童相談所に同行を求めたのは、そういう意味合いも含まれているんです。
そのチャンスを人繰りがつかないと、同行しなかったのは、札幌児童相談所の最大のミス。
最低でもトップの交代は必要です。