「信仰の戦いを立派に戦い、永遠のいのちを獲得しなさい。あなたはこのために召され、多くの証人たちの前ですばらしい告白をしました。」(Ⅰテモテ6:12新改訳)
テモテは故郷デルベで使徒パウロの弟子として生涯をささげたとき、多くの信徒たちを前に献身の誓いを言いあらわし、感動した人々の按手(あんしゅ)を受けて出発したのであろう。それから多くの年月が過ぎ、今ここでパウロはそのときを思い起こし、どこまでもその誓いどおりの宣教生涯を送るよう、はげましている。▼「テモテよ、我らの主イエスも、十字架につけられるとき、ローマ総督ピラトの前で、『わたしはあなたが言うとおりの者である』と告白し、従容(しょうよう)として万民のそなえものになって行かれた。そのイエス・キリストが王として再臨される日が近づいている。だからあなたは最後まで、非難されることのない信仰を保ち、私が与えた命令を守りなさい。特に富裕層(ふゆうそう)には『惜しみなくほどこし、喜んで分け与える』よう命じなさい。永遠に存続するものは神の愛だけなのだから。」