「彼らはすべての国々から、あなたがたの同胞をみな主への贈り物として、馬、車、輿、らば、らくだに乗せて、わたしの聖なる山エルサレムに連れて来るー主は言われるーそれはちょうど、イスラエルの子らが穀物のささげ物をきよい器に入れて、主の宮に携えて来るのと同じである。」(イザヤ66:20新改訳)
キリストが地上に再臨され、世界平和が訪れると、バベルの塔事件と反対のことが起きるだろう。あのときはシナルの地から世界中に民が散って行ったが、今度は世界中から諸国民がエルサレムに集まってくる。しかも人々はイスラエルの子孫たちを丁重(ていちょう)に扱い、宝物のように大切にしながら連れて来るとイザヤは言う。▼イスラエル民族が迫害され、全世界に散らされた涙の歴史は無駄ではなかった。それによって遠い島々、五大陸のあらゆる場所に置かれた彼らが、今度は祝福の基(もとい)となって歴史の逆転が起きる、それが千年王国なのだ。日本は東の果てにある島国だが、ここからも選民が聖地に帰還するかもしれない。たぶん、あっと驚くような歴史と民族のふしぎが見られることになろう。
イスラエルの帰還については他の預言書も記している。「わたしが彼らを諸国の民の間から帰らせ、彼らの敵の地から集めるとき、多くの国々が見ている前で、わたしは彼らのうちにわたしが聖であることを示す。わたしは彼らを国々に引いて行かせたが、また彼らを彼らの地に集め、もう国々には一人も残さない。このとき彼らは、わたしが彼らの神、主であることを知る。わたしは二度と、わたしの顔を彼らから隠すことはない。わたしの霊をイスラエルの家の上に注ぐからである。――神である主のことば。」(エゼキエル39:27~29同)