「その女はエリヤに言った。『今、私はあなたが神の人であり、あなたの口にある主のことばが真実であることを知りました。』」(Ⅰ列王記17:24新改訳)
イスラエルが偶像一色に染まり、まことの信仰者が一人もいなくなったように見えた時、エリヤは外国(シドン)のツァレファテという町に住むひとりのやもめに遣わされた。なぜなら彼女は唯一の神を信じる信仰を抱き、神もそれをごらんになっておられたからである。こうして驚くべき奇蹟が外国人である一やもめの家に起こった。▼後に主イエスは言っておられる。「エリヤの時代に、イスラエルに多くのやもめがいました。三年六か月の間、天が閉じられ、大飢饉(だいききん)が全地に起こったとき、そのやもめたちのだれのところにもエリヤは遣わされず、シドンのツァレファテにいた、一人のやもめの女だけに遣わされました」(ルカ4:25、26同)と。▼今日も神は世界を見渡し、思いがけない所に思いがけない信仰者を見出しておられるのではなかろうか。私たちは謙遜な態度で、真実の信仰を与えて下さいと祈る必要があろう。